先日のこと、都内の楽器店にヴァイオリンを探しに行きました。 先客がいて、その先生と生徒さん、親御さんは、もう2時間近く其処であれこれ弾いていたらしい、、 けっこう著名な先生らしいです。 多くの楽器の中から2〜3本に絞って、それを持って階下のスタジオに下りて行かれました。(スタジオでまた弾き比べをするんです)
その後、私の為に用意した3本を出して下さって、社長さん曰く、あの方達は、たくさんの楽器を弾いてみたいらしい、、 私の為には選りすぐったものを用意しました、、と。 どうも予算は同じくらいだったようです。
特に気に入った1本を、しばらく預かりたいので、、と直ぐにケースにしまった直後、先の先生が部屋に入って来られました。 テーブルの上の、残った2本を何となく弾いていて、、 先生「社長さん、これ、さっきのものよりずっといいじゃないの! どうして出して下さらなかったの!?」 社長(とっさに)「予算が○00万円までと伺っていたので眼中になくて、、これは○50万円なんです。(さっき私に話したのより50万円も高い値段)」 先生「値段はだいたいのことって言っておいたじゃありませんか、、」・・・ その後も延々と言い合いが続いて、、
お店側も、相手はお客様、それも多くの楽器を仲介してくれる先生ですから、機嫌を損なわれてしまったら大変です。 50万円も高くして、、私はギョッとしたけれど、そんなこと日常茶判事なのかも、、 しかしドギマギすることなく上手く逃げたな〜 さすが商売人! 私も目の置き所がなくて、、 間一髪!一番良い楽器をしまっておいてよかった!! 後でお礼を言っておきました。
楽器に限ったことではないけれど、何をするにも大切なのは「心」ですね! 楽器屋さんに行って「先生なのだから、、」と高飛車にでたことは一度もありません。 お客ではあるけれど、楽器屋さんの方が詳しいこともいっぱいあるし、楽器屋があるからこそ良い物が手に入る訳です。 世の中「お客だから」と偉そうな態度をする人がいるけれど、お互いさま、人間としては同等ですよね、、 そういう心の中って態度に出るものなのでしょう。 だから売る方も態度の良い人に良いものをとっておいてくれる、、(のではないかな、、 笑)
昔、今は長男が使っている楽器を買った時、当時、こちらが若いこともあったのだけれど、売って下さる方は職人さんで、色々なヴァイオリニストが、その方の前で弾いて意見を求めていた、、 「買う」というより「買わせて頂く」という具合。 話は飛びますが、最近は生徒をお客様と捉えている音楽教室もあるようで、、 何か違うんですよね、、 こちらが古くなったのでしょうか、、 (私の教室はそんなことないですよ、、 笑)