野田: でも、プロサーファーってのはやっぱ、ちょこっとセンスとぉ、努力すればぁ、ま、気持ちさえちゃんとしてれば、なんか、なれるスポーツだなぁ〜って、思うしぃ。
Y: うん。
野田: ま、特にロングボードは。
Y: まぁでも、サーフィンの場合はさぁ〜、あぁいう野球とかと比べちゃうと、やっぱアンダーグラウンドだからさぁ、どこまでいってもさぁ。これがだけど、さっきの話に戻っちゃうけど、一般にちょっとずつ広がってくれたことによって、もっと先にぃ、もぉちょっとその、プロの世界も変わるかもしれん。色んな意味で。
野田: あぁ〜、変わってほしいですね、それは。
Y: 相変わらずぅ、あれから、JPできてからさぁ〜、あれ82年にできたけどぉ、それまではさぁ、JSOとかさぁ、JPSAとかさぁ、こぉ、あったのよ。NPPAだったっけなぁ、忘れちゃったけど。
野田: うん。
Y: そぉいう団体がいくつかあって、集まってJPSAってのができあがったからぁ。うーん、あとはちょっと、時代もあるな。今の、まぁ、これ言うと、お叱りを受けるかもしんないけどもぉ、やっぱりJPSAとかそぉいうものが、いわゆるプロサーフィンっていうのが一番盛り上がったのは、俺は80年代だと思うね。
野田: おぉ〜ん。
Y: まぁ、日本にしても、海外にしてもね。
野田: あぁ〜、そぉなんすね。
Y: やっぱり組織がまだぁ、ちょぉどまとまって出来あがってって、進行してってる時っていうのは、色んな色んな意味で、良かったと思う。
野田: あぁ〜、Jリーグと一緒っすね。
Y: Jリーグと一緒で、でやっぱりみんなの注目を集めるからぁ、だから80年代、日本で言ったら、久我タカオとか、糟谷シュウジとか、関野サトシ、ヨシアキとかもぉ、やっぱ時代背景が良かったからぁ。
野田: うーん。
Y: スポンサーの関係も含めて、それからいわゆるマネジメントも含めてぇ。あと、世の中の動向。
野田: お金が一番動いてた時代ですもんね。
Y: いやいやだって、ちょうど85年ぐらいからもぉ、いわゆる世の中バブルになって。
野田: そぉすねぇ〜。
Y: で、マハラジャがあって、ワーツクワーツクやっとった?ほんで、92、3年までの間ってのがぁ、もっともやっぱり、色んな部分があったからぁ、良かったのかな〜と。
野田: そぉですよねぇ。いーなぁ、そぉいう時代に生まれたいすねぇ。
Y: であと、やっぱり、沢山できちゃうとさぁ、付加価値が、薄れてく?
野田: はい。
Y: やっぱり、沢山こぉ増えて、何年も続くっていうことは、最初の3、4年っていうのは、みんなが注目するから、付加価値が高いけど、付加価値が薄れてくっていうかさぁ、「あ、またやっとるわぁ」みたいなさ。に、なってちゃうもんだからさ。
野田: うーん。
Y: それは、サーフィン以外でも多分、一緒。ただ、サーファーはさぁ、野田君なんかにも望みたいのはやっぱり、10年経って、あと20年経った時もぉ、こぉ、雰囲気のあるサーファーでおってほしいね。カリスマっていう言葉が正しいかどぉか分からんけどぉ、うーん、日本でまぁ、俺なんかは会ったこともないけどさぁ、勝手にこっちが一方的に思ってるのは、抱井さんとか。
野田: おぉ〜。
Y: やっぱ、70年代の時のショートボードの時代からぁ〜、でロングに転向されてグラチャン取られる、あぁいうさぁ、オールラウンド的で、いわゆるなんかこぉ、雰囲気的な、こぉ。知らんから余計そう思うのかもしんないけど。
野田: うーん。
Y: たとえば、しゃべる相手で、昔から知っとって、「えー?」だとしたら、そぉじゃないかもしんないけどぉ、こぉ、勝手に一方的にこっちからこぉ見る感じで、そぉいうイメージを持ってる人ってのは、俺は格好いいと思う。
野田: おぉ〜ん、そぉですねぇ〜。
Y: あとはまぁ、これはちょっとオフレコだけど、エリアによってさぁ、年配になってきたサーフィンの人?たとえば俺らなんかもまぁ、ジジイだわ、世の中の一般から言ったら。うん。だって、20代の子から見たら、オジサンだが、はっきり言って。
野田: まぁ、レジェンドですよねぇ。
Y: レジェンドとは言わんけどぉ、決してさぁ、若いお姉ちゃんから見たらさぁ、若い男っていう風には見られんわけだけどさぁ〜。だけど、関東の人っていうのは、サーフィンでもそぉだけど、街におる人達もそぉだけど、やっぱり年齢いった人も、それなりの雰囲気を醸し出しとるんだけどぉ〜。
野田: うーん。
Y: まぁ、名古屋っていうのがまた問題があるなこれ。なーんかねぇ、伊良湖もそぉだけどぉ、まぁちょっとこぉ、そぉいう風に意識してぇ、少し前にはやった「ちょい悪オヤジ」じゃないけどもぉ、あぁいうレオンに出てくるよぉな、なんかそぉいう味を出しながら、サーフィンをやっていってほしいね。でそれがやっぱり、何て言うのかなぁ〜、次のその若い子達が見た時にぃ、「あーいう風がカッコエェなぁ〜!」とか「あぁいう歳の取り方したいよね」みたいな。のは、サーフィンを、海から上がった後も含めてぇ、なんか持っとってほしいね。
野田: うん。
Y: って、俺は思うね。
野田: そぉですねぇ、今、吉川さん、いくつですか?
Y: 今、53。
野田: 53すか。楽勝ですか?まだ、サーフィン。
Y: エライよ。
野田: エライすか(笑)。
Y: えれぇって、やっぱり。あのさぁ、絶対30代の時に気付かんことはぁ、どんなに想像したって分からん。
野田: うん。
Y: うーん、やっぱりその年齢になった時に、あぁ、こぉいうところが痛くなったり、伸びんくなったなぁとかさ。
野田: うーん。
Y: うーん、で、やってる運動の、いわゆる体操とか、俺、体操やるんだわ、ストレッチとか。
野田: うん。
Y: 同んなじやり方してんの。分かる?30代の時と、同じよぅなやり方しとるんだけど、そん時はそれで通用しとったにも関わらず、通用しんくなる。これはもぉ、世の中でよく言う「老化現象」ってやつよ。
野田: 。。。いやですねぇ、歳取るの。。。アハハハ。
Y: うちの母親なんか、よく言うよ、「歳くって楽しいことなんか、何一つあれせんわぁ」って。
野田: あー、歳取ったら、何しよぉかなぁ〜。。。
Y: まぁ、しょーがない、しょーがない。
野田: でもまぁ、サーフィンはやりたいすねぇ〜。
Y: あれはね、30代からそんな事なんか思う必要なんか、一切無いね。
野田: ホントですかぁ?
Y: 他のやつらにも言っとく、30代は30代を楽しむべき!
野田: あぁ〜、まぁそぉですね。
Y: 40代は40代を楽しまんかったらぁ、そんな先の事ばっかり気にしてぇ、そぉなったらどぉしたらいいだろうとかぁ、うーん、分っからせんがや。日本人はさ、一番アカンのがさ、ずっと先の事考えすぎだって。25歳や30歳ぐらいからぁ、年金の事なんて考える必要無いて。
野田: うん、うん。
Y: そんな頃は、年金廃止になっとるわ。分っからせんがや、そんなのさ。
野田: アハハ。
Y: で、そぉなった時にどぉしよぉとか言って、みんな、身構えるけどもぉ、やっぱり、そこ楽しまなきゃ。うーん、逆に言ったら、みんなさぁ、俺もそぉだけど、戦後に生まれた人達っていうのはさ、恩恵を受けとる訳だわ。戦前の人はだって、10いくつでさぁ、特攻隊とかで死んじゃった人からしたらさぁ、あれだって、自分で死んだようなこといっとるけど、そんな訳ねぇがや。
野田: うーん。
Y: でしょぉ?そぉいう人の、恩恵があって、今の我々があるっていうことが、やっぱりさぁ、その人達のためにとまでは言わんけどx、やっぱ、今やれる事?こぉいう自由な時代があってさぁ、こぉ〜、俺、日本いい国だと思うよ。他のとことか、俺見た事あるけどさぁ。全然、貧富の差があるとこなんか行ったらさぁ、「えー、これ、えぇのぉ〜?」って、思うもーん、やっぱり。
野田: うーん。
Y: うーん、やっぱり、そこから比べたらさぁ、今は原発の問題とか起きとるけども、まぁだいいよ。だからもっとこぉ、その代わり、ちゃんと節度のある楽しみ方をせなかんて。うーん。
野田: まぁでも、日本は、すごいっすね、って思います。だけど、なんか将来、は、海外に行きたいなっていうのは、ありますね、僕は。
Y: それはその人の生き方だから、別にいいんじゃない。それがまた今、できる時代だからさ。もっと昔話になると、行きたくても行けなかったんだから。
野田: そぉですよねぇ〜。
Y: うん。だって、向こうに住めるじゃん。たとえば、移住しんとしたってさぁ、なんだっけ、あれ、パスポートじゃないや、えーと。。。
野田: ビザ。おりんかったんすよねぇ。
Y: ちゃうちゃう、おりんかったしぃ、今はビザの範囲内だったら、行ってさぁ、向こうにおることはできるじゃん。じゃたとえば、あれだよ、永住権を取るには大変かも知れんよ。たとえば、アメリカに行きたいとしても、それを取ろうとすると、金もいるだろうしさぁ、何年以上おらんといかんだとか、そぉいう規制があるじゃん。それかまぁ、向こうの女と一緒になるかだけどもぉ。でもそぉやって、三ヶ月とか半年とかおれるんだからさぁ、おってさぁ、向こうを見てまたこっちに戻らなかん時は戻ってっていう、そぉいう生活の仕方をしたとしても、全然いーんじゃないかなと思うよ。
野田: うーん。
Y: まぁ、でも、今後はどんなサーフィンしてくの?
野田: 今後は、まぁ、今まで通りなんすけどぉ、今まで通り、まぁプロになったからぁ、まぁ今年、やっぱ、ちょっと、去年よりは、シードになれたら、うーん、なっときたいなぁ〜って、今年。でぇ、来年一年、シードを持ったまんま、ツアー回りたいすねぇ。
Y: まぁそりゃ、それやっとる以上は、一つの形だよな。
野田: まぁ、そぉすねぇ〜。やっぱ、そぉすかねぇ〜。で、サーフィンは、今まで通りのスタイルで。って、感じすねぇ〜。
Y: 野田君、今、誰かからサーフィン教わってるの?
野田: 僕、教わったことないすよ、サーフィン。あ!リョウコから教わってます、俺!
Y: プロになるとさぁ、あの、言い辛くなるんだよな、みんな、多分。プロサーファーって肩書きがある以上はぁ、アマチュアの人がさぁ、プロに「お前、もぉちょっとこぉやった方がいいぞ」とか、なかなか言えんってことだって。
野田: そぉすねぇ〜。言い辛いっすね。
Y: だけどぉ〜、そのぉ〜、やっぱりねぇ、サーフィンでも何でもそぉだと思うけど、ここはこぉした方がいいよって言う人がいた方が、いないよりはいいんだろうなってこと。
野田: うーん、そぉなんですよねぇ〜。僕の場合はホントに、その、サーフィン始めた時からそぉなんすけどぉ〜、始めた時も、そのぉ〜、自分一人でずーっとやってたんでぇ、別に誰かに教わるわけでもないしぃ。
Y: 俺なんかがさぁ、技術的には野田君の方が全然上手だと思うしぃ、上手いと思うけどもぉ、ここはこぉした方がいいよっていうのは、多分、目が、こぉいうサーフィンの方がいいよっていうのは、これは年数やってる人の方がぁ、あとぉ、ま、出会ってくサーフィン?誰と出会うかってことなんだけどぉ、からぁ、教わってったりとか、そぉいうのはあるからぁ〜。ま、見てて、ここはもぉちょっとこぉ、深い方がいいよとかぁ、また何かで見た時は言うよ。
野田: はい、言ってください!そぉいうのはやっぱ、僕的には、結構言ってほしい、やっぱ、言ってもらうと気付くじゃないですか。そこ、直せばいいって。
Y: そぉだよ。それをこぉ変えるだけで、ここがこぉ良くなるとかぁ。
野田: だって、それで点数も変わってくるしぃ。あるんすけどやっぱ、ま、僕の場合はリョウコが結構、言ってくれるんで、いぃすけどぉ〜。なかなか他の人から、多分、僕、こぉいう顔してるんで、言いにくいんすよねぇ?(笑)
Y: うん、言い辛いんだわぁ〜。
野田: 言い辛いんすよね。昔からそぉなんすよ、あんまやっぱ、言われた事ないからぁ〜。
Y: だってさぁ〜、技術的な話をしたらさぁ〜、それ言うには、それだけの技術tが無いと、言い辛いじゃん。分かる?言ってる意味。
野田: うん、まぁ。
Y: 普通はそう思うよ。
野田: まぁ、そぉですねぇ〜。だけどやっぱ。
Y: あとは、そっち側が、聞く耳を持っとるかどうかってとこだけど。
野田: うーん。
Y: たとえば野球のイチローなんかにぃ、「お前バッティング、もぉちょっとこぉした方がいいぞ」って、普通の人は言いにくくてしょーがないじゃん。
野田: あぁ、そぉかぁ〜。
Y: そぉいうのと一緒よ。でもぉ、すっげー野球のぉ、スイングを見とるアマチュアがいたとしたらぁ、それは気付いた事があれば、言った方が俺はいいと思うよ。
野田: あぁ〜。
Y: それは、そのスイングがその人ができないにしてもぉ、こぉした方がもっと良くなるっていう、ヒントを持ってる人っていうのは、俺はアマチュアの中にもいると思ってるから。
野田: うーん。
Y: それはやっぱり、そぉした方がいいんだと思うし、あとは聞く側がちゃんと、そぉかぁ〜と思って、自分の中に落とし入れるかどぉかが、結果的に、その人を伸ばすかどうかだもん。
野田: でも僕はもぉ、言ってもらった方が、全然、それをやっぱ、なんも言われないとぉ、伸びるのも、無くなっちゃうじゃないすか、常にどっか、変えてかなきゃいけないって、あるんで。まぁでも僕、ホント、リョウコがいるもんで、こぉ、ここまで上手くなれたのかなぁ〜って、あるんで。
Y: でも俺、たまに見ててさぁ、野田のサーフィンはさぁ、振り回すサーフィンなんだわ。
野田: うん。
Y: だからぁ、そこの中にさぁ、さっきの登山と一緒でさぁ、もぉ少しこぉさぁ、間のあるサーフィンをすべきだよね。
野田: うーん。でも、昔よりはぁ。。。
Y: うん、昔よりは良くなった。
野田: 良くなりましたよねぇ?
Y: じゃぁさぁ、ノーズに行ったらさぁ、行った時点でもぉすぐ戻る動きしとるもん。
野田: あぁ〜。
Y: おーん。いったらさぁ、ロングボードなんだからさぁ、ロングボードはやっぱり、ノーズも含めてだから。そこのところでさ、何て言うのかな、コマ送りみたいな、そぉいう動きを入れてから、戻ってほしいよね。
野田: あぁ〜。
Y: うーん、そぉすると、美があるよ。
野田: うーん。
Y: ノーズの先の美があるんだって。マニューバの美があるように。うーん、たとえば、当て込みにも美があるて。全部形、違うじゃん。だから、そこのところのをぉ、こぉ、できるようになるとぉ、もっとサーフィン良くなるて。俺はできんよ!
野田: フハハハハ!おぉ〜、でも、そぉすねぇ。
Y: でも、そぉいうサーフィンが、こぉイメージした時に、最も美しいサーフィンだと思うもん。
野田: うーん、確かに、そぉですねぇ。ちょっと、練習します。
Y: そんなねぇ、プロサーファーつかまえてねぇ、こんな事ねぇ、このクソジジイはまた何を言っとるんだって思われるかもしれんけど、いーんだわ。
野田: いや、いーすよ、全然。まぁ、でも、そぉすねぇ〜。あ、特に最近、なんか、ノーズがすごい薄いんすよ、なんか。もぉホントに、1センチぐらいしかないんすよぉ。もぉちょっと、厚くしてって言ってるんすけど、なんでこんな薄くするんすかね?だもんでぇ、薄いのはいいんすけどぉ、面がいい時はいいんすけどぉ、面荒れちゃうとぉ、すぅごいブレるんすよ!
Y:そぉだわな。
野田: で、こぉ、跳ねるんすよ、すごい。だけどぉ、調子いいんすよ、面ツルの時は。
Y: そりゃそぉだ。
野田: でもやっぱ、ノーズは、そんな薄さいらないすねぇ〜、ちょっと厚くてもいいすねぇ〜。って、最近思うようになりました。
Y: まぁあれなんじゃない、今度はその、サーフボードを作る、作り手の、サーフィンに対するモノの見方っていうのがあるからぁ。
野田: そぉすね。
Y: それはさぁ、味付けだからさぁ、料理の。それがいい、悪いってのは、俺は一概には言えないけどもぉ、まぁ、もっと深い部分もあると思うね。
野田: うーん。まぁでも僕は、今、この波王の板乗ってるんすけどもぉ、やっぱすごい、調子いいすねぇ〜。やっぱ、今までその、色んな板乗ってきたんすけどぉ〜、絶対やっぱ、前回行った店ではやっぱ、5本きたら1本くらい当たりで、あとは全部ホント、返却だったんすけどぉ〜。今、波王乗るよぉになってから、とりあえず、全部乗れてますねぇ。
Y: まぁ、それはそれで良かったがや。
野田: うん、すごい、いいすねぇ〜。
Y: まぁ、今後も、仕事に家庭に頑張ってってくださいってことで、このくらいでやめにしときましょう。
野田: はい、ありがとうございました。

47