3連休は悪天となる典型的な気圧配置でした。連休中日の朝に二つ玉低気圧が発達しながら通過、そして西高東低の冬型に。将来教科書に載ってしまいそうな典型的な推移となりました。
このような予報の中、子供連れのファミリー登山でしたら、あっさり中止としていましたが、今回オヤジは所属する山の会の山行が予定されていました。(八ヶ岳)
もちろん、悪天による危険は察知しており、清里駅に着いた時点で登攀は中止決定。ただ来年のために取り付きを確認しておこうということになり、地獄谷に入山。当日中に偵察し出合小屋で一泊。翌朝撤退する計画で入山することになりました。(稜線でなく谷筋という点。行程の7割が撤退しやすい林道という点から判断。)
入山日は快晴。上記写真のように青空の下、谷間から白く光る美しい権現岳や旭岳を見上げて歓声を上げながら歩きました。
想定通り、気温は暖かく手袋も必要ない状態。終始、生暖かい南風が吹いていました。(低気圧の股の中にいる証拠) 幸い地獄谷には雪崩の危険の高そうな場所は少なく偵察は無事完了となりました。
ただ夜半過ぎから、これまた予想通り雷が轟く中の土砂降りとなりました。(寒冷前線通過中) 雨は朝まで続いていましたが、8時過ぎには、雨は止みました。暫くすると北西の風が吹き始め、雪が舞い始めました。(等圧線が縦になりつつある)
天気は想定通り推移しています。これから寒くなるぞ! そそくさと撤退準備を整え、下山にかかりました。
しかーし。天候推移は想定内でしたが、沢の増水は想定をはるかに超えていました。
増水状況はこの通り。上の15時間前の写真と比べて見てください。伏流になっていて水がほとんど流れていなかった箇所ですら、この変わりようなのです。
つくづく自然を侮ってはならぬと思った次第。身をもって大切な経験を一つ重ねることがてきたと感じています。