上のお姉ちゃんは今年は受験です。2003年から、上高地、燕岳、立山、奥穂高岳、赤石岳、トムラウシと徐々にレベルアップしながら楽しんだ家族全員での夏休みメーンイベントは残念ながら今年は開催できません。
従って、今年は指の骨折がようやく癒えた息子と二人編成で出かけることにしました。ちなみに今週はオヤジも夏休みです。
さて場所選定。二人となれば身軽です。思案の結果、今年はちょっとしたバリエーションコースに臨むことにしました。今回のターゲットは黒部川源流の赤木沢。息子も長時間歩くことができる体力がついてきたし、そこそこクライミングもできるようになってきたので沢登りに初挑戦することにしました。赤木沢は景観が良く、厳しい滝がないので初級の沢登りコースとして有名です。

お陰さまで晴天に恵まれました。沢は真夏の太陽を受け眩しく光り、釜はそれは美しいエメラルドグリーンに輝いていました。
沢をジャブジャブ、草付きの高巻き、ゴーロ歩き。どれも子供にとっては目新しく楽しかったようでした。

とはいえ、オヤジは結構緊張していました。2年前に遡行していてルートは知ってたのですが、今回は奥の廊下では、水量が多く子供の渡渉は危険と判断。左岸の高巻きを何度か強いられました。そこそこ不安定な場所で高度感もあります。大人ならさっと突破できるところなのですが、子供となれば安全を取り確保が必須。2箇所ほどロープを使いました。また大人と違って子供は目と声の届く範囲に置かねばならないので、ピッチを短く切る必要があり結構手間がかかりました。
ともあれ、赤木沢を無事突破。ツメはこの素晴らしい赤木平の景色です。オヤジが2年前に遡行した時は最後左俣を取りました。今回はぜひ右俣を詰め、絶対赤木平を歩こうと思っていました。想像通り、いや期待以上。天国のような景色の中を歩くことができました。

今回の行程は、金曜日夜は高速のSAで車中泊。翌日は折立から太郎平を経て一旦薬師峠のキャンプ場で幕を張り、沢装備だけをサブザックに詰めて薬師沢小屋まで行き小屋泊。日曜日に赤木沢を遡行し、北ノ俣岳を経由して薬師峠に戻り、昨日張っていたテントで幕営。最終日は薬師峠から薬師岳をピストン。そして折立に下山という行程でした。

上写真は最終日に登った薬師岳。これはこれで大感動でした。薬師からの風景は物凄い迫力でした。薬師岳は比較的簡単に登れる絶景の北アルプスの山です。ぜひみなさんも挑戦してみてください。
お待たせしました。詳細はレポ完成しました。こちらから。(8/29)
注: 赤木沢はバリエーションコースです。
親はマルチのロープワークをはじめ、沢中での様々な判断力が必要です。
子供も、重心移動などが確実にできるクライミング技術が必要です。
またセルフビレイや残置回収など素早く一人でできる必要があります。