鳩山法相:死刑執行のあり方巡り勉強会開催の意向
就任会見で質問に答える鳩山邦夫法相=首相官邸で25日午後8時31分、平田明浩撮影 福田内閣で再任された鳩山邦夫法相は25日夜、法務省内で記者会見し、死刑執行のあり方について「『この大臣はバンバン執行した、この大臣はしないタイプ』などと分かれるのはおかしい。できるだけ、粛々と行われる方法はないかと考えている」と述べたうえで、改善も視野に入れた勉強会を省内で設けたい意向を示した。
死刑執行はその重大性を考慮し特に慎重を期する必要があるとされており、法相の命令が必要となる。鳩山法相の発言の背景は、執行が行われなかった杉浦正健元法相時代(05年10月〜06年9月)と、計10人の執行命令書にサインした長勢甚遠前法相(06年9月〜今年8月)など、法相の信条や宗教的理由で左右される現状に対する疑問があるとみられる。
一方、再任が決まる前の同日午前にあった会見で「(死刑確定の)順番なのか、乱数表なのか分からないが、客観性のある何かで事柄が自動的に進んでいけば『次の執行は誰』という話にならない」などと述べたが、夜の会見では「乱数表などと言ったのは少し反省している」と表現を修正した。【坂本高志】
毎日新聞 2007年9月25日 23時37分 (最終更新時間 9月26日 0時07分)

0