トルコ艦の残がい、発見か
1890年に串本町大島沖で沈没したトルコの木造軍艦「エルトゥールル号」の調査で、米国の民間研究機関「海洋考古学研究所」は11日、三次元ソナーを使った海底調査の結果、軍艦の一部とみられる物体を三つ以上見つけた、と発表した。材質などは不明で、12日からの潜水調査で確認する。
調査した計測機器メーカー「東陽テクニカ」(東京)の半谷和祐さんによると、大島沖約400メートルの水深約35メートルの海底に、直径6〜7メートル、高さ約2メートルの円筒状の物体と、さらに近くで二つの直方体(長さ6〜7メートル、幅2〜3メートル、高さ4メートルおよび長さ5メートル、幅2〜3メートル、高さ2メートル)が見つかったという。
同研究所副代表でテキサスA&M大学のジェマル・プラック助教授は、「エ号には英国製のボイラーと蒸気エンジンが積まれていたと思われる。(円筒形の物体は)形状や大きさから、ボイラーの可能性がある」と話している。
コンピューター処理されたソナー調査の結果。中央にある円状の物体は軍艦のボイラーの可能性も=東陽テクニカ提供
asahi.com my town wakayama 2007年01月12日

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