2006/6/30
巨人0―11阪神 (東京ドーム)
阪神は、1回に一死から関本死球、シーツ、金本連続ヒットで満塁とし、濱中の三ゴロ敵失、矢野のショートゴロで3点を先行。3回浜中の12号ソロ、5回シーツの11号ソロ、6回下柳の2点適時打、7回矢野の10号2ラン、9回にも、2点を追加、大量11点を奪った。先発下柳は7回を3安打無失点で6勝目。低めを丁寧につく投球が光った。8,9回は、能見が完璧なリリーフ。継投で巨人を完封した。
岡田監督 魂の檄打で貧打線にカツ
貧打打開へ指揮官が動いた-。移動日となった29日、阪神は30日からの巨人3連戦に備え、敵地・東京ドームで練習を行った。阪神・岡田彰布監督(48)は調子の上がらない打線の奮起を促すために自らバットを持ってフリー打撃を行い、サク越え寸前の快打を披露。ナインに無言のゲキを飛ばした。
おもむろに白木のバットを握ると岡田監督は2度、3度素振りをして、打撃ケージへと向かった。
練習開始前、秀太(右)と中村豊の前で、自らケージに入り豪快なスイングを披露する岡田監督=東京ドーム
東京ドーム。だれもいないスタンド。一塁ベンチに主である巨人ナインの姿もない。練習前のウオーミングアップ後、着替えを終えた選手たちが、思わず「オッ」と声を上げた。
正田打撃コーチと並んでケージに入った指揮官の姿があった。背番号は16から80に変わっているが、ボールを迎える前の腰をひと振りする独特のフォームは変わらない。どこからともなく現役時代の応援歌「コンバットマーチ」が聞こえてきそうな不思議な空間がそこに出来上がった。
打撃投手・山崎の投じた直球をいきなりレフト前にはじき返した。次々にはじき返す打球。振り切るスイングスピードが鋭さを増す。10球目。「オーッ」の声が上がった。打球はホームラン打者のそれらしく、高々と舞い上がりレフトスタンドへ。あと一息…左翼フェンスの上部に直撃した。
無言のゲキだった。交流戦で12球団最低のチーム打率に終わった打線はリーグ戦でも変わらない。再開後の得点は「4、3、3、2、3」。なかなか、目覚めない打線に28日は「もう一回開幕や」と開幕時のオーダーに戻した。それでも一発でしか点が取れない。「そら、みんな爆発してほしいよ」と嘆きにも似た言葉を発した。フルスイングには“こうやって打つんや”という強い思いを込めていた。
惜しくもサク越えに届かなかったが「バットが悪いわ。浅井のバットや」と笑い飛ばした。それだけで十分。鳥谷が「すごいっスねえ。あと少しでしたね。48歳で打撃をしてる人見たことないですよ」と目を丸くすれば、林も「最高です」とあこがれのまなざしを送った。その後に行われた選手のフリー打撃では貧打がウソのように浜中が林が、鳥谷がサク越えを連発した。
「東京ドームでみんな変わるやろう」と、つぶやいた。その目には快音を連発する猛虎打線の姿が映っているようだった。
濱中選手 3回表 12号ソロホームラン
打ったのはストレートです。有利なカウントだったので、思い切りよく振ることだけを心掛けました。今まで外の攻めが多かったので、ストレート一本で打ちました。
シーツ選手 5回表 11号ソロホームラン
打ったのはフォーク。フォークボールをず〜っと待っていたので、最後に打つことが出来て良かったよ。
矢野選手 7回表 10号2ランホームラン
打ったのはストレートです。東京ドームなんでね。入ったと思いましたよ。
下柳選手 7回無失点交代
(ピッチングに関してはコメントはなし)
これからチームの応援に回ります。タイムリーに関してはまぐれです。ただ、打席に入る前に監督から「初球から思いっきりいけ」と言われたので、打つことが出来たと思います。

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