2006/6/22
藍色の魅力 再興を/南紀男山焼
南紀男山焼の特徴は、染め付けに使う天然の呉須(ごす)が醸し出す「藍色(あいいろ)」。主に庶民の日用食器としてつくられてきた。加藤さんは広川町の池で江戸時代の容器「食篭(じきろう)」を見つけ、南紀男山焼の魅力にとりつかれた。1987年ごろ海南市から移住。窯を開き、南紀男山焼に取り組み始めた。
江戸時代末期から半世紀ほどで途絶えた紀州徳川藩ゆかりの「南紀男山焼」。十数年前から再興に取り組んでいる広川町西広の陶芸家加藤進一(号呆菴(ほうあん))さん(66)らが、新しい作品約250点を集め、有田市星尾の神光寺・観音堂で「南紀男山焼・作陶展」を開いている=写真。
作陶展は、天台宗開宗1200年記念事業のひとつとして神光寺(木村正圓住職)が企画した。観音堂には加藤さんと弟子5人の茶器や大皿、壷(つぼ)、食器類が並ぶ。
「藍色」に魅せられ弟子入りしたという海南市の日本画家吉本瑛仙さん、和歌山市の書家高橋佳子さんが自らの作品を藍色で表現した陶板も展示している。加藤さんは「手にとって鑑賞して、男山焼に親しんで欲しい」と話す。
8月中旬まで、無料。問い合わせは神光寺(0737・88・6305)か加藤さん(0737・62・3186)。
アサヒ・コム マイタウン>和歌山 2006年06月22日

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