■外国人受刑者の心情把握を
翻訳・通訳体制強化へ
2012/02/29ANN(テレビ朝日)
広島刑務所で起きた受刑者の脱走事件を受け、法務省は、通訳などの体制を強化し、外国人受刑者の心情の把握を徹底するなどとした再発防止策をまとめました。
1月、広島刑務所から中国人の李国林受刑者が脱走する事件が起きました。28日、法務省は再発防止策などの報告書をまとめました。それによりますと、李受刑者は日本語での意思疎通が困難でした。刑務所には中国語の分かる職員もおらず、李受刑者の日記などが翻訳されず、心情の把握ができていなかったということです。
報告書ではこうしたことが原因の一つと結論づけています。法務省は今後、外国人受刑者の心情把握を強化するため、通訳などの体制を見直すことを決めました。29日に会見した小川法務大臣も、「外国人受刑者は言葉や習慣の違いに困難がある。心情把握を徹底したい」と話し、再発防止に努める姿勢を示しました。

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