受刑者同士面会、一緒にパズル
名古屋刑務所の刑務官9人処分
中日新聞 2010年7月30日 16時38分
名古屋刑務所(愛知県みよし市)は30日、受刑者同士を勝手に面会させたり反則行為を見逃したりと、受刑者8人に不適切な便宜を図ったとして、刑務官4人を減給や戒告の懲戒処分、上司の刑務官ら5人を監督責任などで訓告や厳重注意とした。
同刑務所によると、減給3カ月の処分を受けた主任看守(36)は昨年2〜9月の複数回、受刑者の求めに応じ、ほかの受刑者計10人と面接室で面会させたり、単独室で一緒にクロスワードパズルを解いたりした。希望通りに転室させ受刑者同士が自己紹介するためのメモ交換も仲介した。
また、単独室間で会話したいという受刑者の要望を受け、ラジオスピーカーのカーを外して音を消すのに必要なドライバーを受刑者3人に貸与。カバーが外れていることを不審に思った夜勤者の報告から、一連の不正が発覚したという。
不正の舞台となった単独室は規則違反を繰り返したりする「処遇困難者」の収容棟にある。主任看守は不正を認めたうえで「要望を聞き入れれば処遇がやりやすくなると思った」という趣旨の釈明をしているという。
処分されたほかの刑務官は、受刑者と私語を交わしたり主任看守の不正を黙認したりしたとされる。
看守が受刑者とパズル遊び 名古屋刑務所、6人処分
東京新聞 2010年7月30日 14時18分
名古屋刑務所は30日、受刑者とクロスワードパズルで遊ぶなどの不正があったとして、看守ら6人を減給の懲戒処分などにし、前処遇部長ら3人も監督責任を問い厳重注意などの処分にした。
同刑務所によると、処分は最も重い男性主任看守(36)が減給100分の10(3カ月)など。
この看守は2008年3月〜昨年10月、受刑者の単独室を担当。受刑者と一緒にクロスワードパズルを解いたり、ほかの受刑者から預かった解答を渡すなどしていた。
このほか、部屋のスピーカーを改造すると知りながらドライバーを貸したり、受刑者の求めに応じて部屋を移すなどの便宜を図るなどした。
「大声を出すなど処遇困難な受刑者を安定させるためだった」と話しているという。(共同)

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