ヤクザとカタギ  日常

親父はヤクザ映画が好きだった。

過去形だが、まだ生きているけど、リハビリというか脳出血でもうまともに映画なんか観てないと思うので。


親父の本棚にはニーチェとかランボーの詩集の横に大藪春彦の小説とかあったね。大藪はハードボイルド小説だけど、まーなんかそういう類ね。

仁義なきとか麻雀放浪記とかブルースリーとか

オレの持ってる漫画「本気!」とか

そんで「とんぼ」も一緒に観てたね。



なんか憧れはあったんじゃないかな。

そんな息子なんで。

親父はまともに結婚してオレを生んでくれたんですけど、オレはその遺伝子を正式に継承してですね、ヤクザな世界に入り込んでしまった訳です。



「漫画家残酷物語」とか、漫画にはヤクザ同様に「後ろめたい」ものがあった。

オレは、そりゃもう、まともな生活が出来ないかも、という覚悟で上京した。

学生のときに講談社の「フェーマススクール」を親のご好意で購入して、勉強していた。
そこに森田拳次(まるでダメ夫とか描いた人)のマンガの描き方の本があって、「50円玉握りしめて死んだ漫画家がいた」というエピソードを読んで戦慄を覚えながらそれでも上京した。


結局、挫折したんだけど、歌の世界に足を踏み込むときも同様だった。




今はどうだろう。

芸人でさえ「親が応援している時代」とか誰かがテレビで言ってた。



オレも親からは反対はされなかったが、本心はそんな事してくれるなと思っていたと思う。


なんか時代が変わってしまって、そういうのは古いのだと思う。

色んなところで歌ってきたけど、命懸けてるような人はあまり見かけない。

オレより上の世代ですら。どこか諦めている。

でもオレは恋人が逃げてしまうくらいに、懸けている。






ヤクザだって妻子持ちもいる。

成功すりゃなんでも良い訳で。


成功してないからこうなってる訳で。


本当の成功はもっと先にある。



本当は掛け持ちバイトなんてしたくないんだけどね。
明日、合格なら連絡来るけど。

そんな事しないでやって行ける事を望んでいる。

そんなオレも、親の世話になってしまい…なんだかホントに命懸けてるの?なんて突っ込まれても仕方ない立場。
偉そうな事ほざいといて、コレじゃ〜ね…。

今度のラジオ出演。

タマを取るつもりで行こうと思う。
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