掌  日常

ゆでたまごの「生たまご」を読んだ。

ゆでたまご氏の自伝本。

ふたり別々にそしてお互い読まずに同時に原稿を書いているという構成はなかなか面白い。

自伝本でありながらビジネス本的要素もあったり。
何故かというと「ジャンプ全盛期」と言われる時代に描いた「キン肉マン」に関しての内容が多い。
そのジャンプ全盛期というのは「アンケート至上主義」を貫いていた。
週刊少年ジャンプの裏側がなんとなく、分かる。


アンケート至上主義は当時小学〜中学生だった俺も知ってるってほど有名。

裏側の目次を見れば、どの漫画が人気あるか一発で分かる。
人気のない漫画は9話で終了する(単行本を発行する関係)。

いかにして、ゆでたまごが「読者」に左右されて連載していたかが、ハッキリと分かる。

そして、己の口からこう言うのだった「読者に面白いと思われる漫画を…」

それで人気を保ったんだし、事実、俺も超人オリンピックから夢の超人タッグの途中までは夢中で読んだ。

それはそれで構わない。


しかし、圧倒的に、ゆでたまごも尊敬する藤子不二雄と違う点がある。
藤子不二雄は読者に左右されなかった。
「描きたい漫画を描く」
常にブレなかった。

掌に乗せるか乗せられるかっていう境界線がここに存在すると俺は思うのだ。

「掌に乗せる」っていうのはアントニオ猪木がよく言ってた表現だ。

今のプロレスも観客の為に試合している。
観客が求めるスタイルをレスラーが追っている。

レスラーがよく言う「ファンの為に」って言葉にファンは存在しなかったりする。



いつしか、どこのジャンルも同じようになってしまった。


音楽も同じ事が言えますけどね。


どっちが良いか悪いかとかそういう問題ではない。
勝手にミンナやればいいのさ。


好き放題勝手にやって、観客が勝手に付いてくる。

それが理想だし、それに近付けたいし、近づいている実感はある。

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