想い出  日常

帰省する時にやってみようと思うのは「禁断の押入れを開ける」事だ。

旧友ったって大している訳じゃないし
ライブもしないとなると暇なもんだ。
「小、中学時代の通学路を歩く」ってのも悪くない。
「毎日、姫(飼い犬)の散歩をする」もやろう。

しかし押入れは真っ先に開けてみよう。

二段の上の方だ。

そこには
コロコロコミックと
俺の名前が載っている少年チャンピオンが眠っている。

田舎で描いた漫画原稿も眠っている。

目玉は小学生の時に創刊した回覧漫画雑誌。

もうバラバラになってしまったけど(簡単な作りなんで)あるはずだ。

前にも書いたけど小学6年と中学1年が俺の人気のピークだった。
クラスの男子はミンナ読んでいたのだ。

中学になると編集長を立候補する奴が現れてそいつが編集長になり
小学生時代に描いて貰っていた作家達はクラスがバラバラになっていた。
バラバラになったから各クラスで読者が急増した。

今でも忘れられないのが
出来たての雑誌を通学中に読みながら歩いていた友達が
俺の漫画で笑いすぎて歩けなくなった事だ。

持込や投稿しだして急にやる気が失せる様になったのは
恐らくその「ライブ感」が無くなったからなのでないかと今更ながらに気付いた。

描いたものを目の前で読んで爆笑している体験をしてしまったら…

「少年誌というのは一番絵が上手くないとダメなんだよ」
という当時持込みをした編集者から貰った言葉もアホらしくなる。

人を笑わせるのも、感動させるのも、聴き込ませるのも、注目させるのも…

技術や練習なんかじゃない。



ステージでやっている事が一番やりたい事に近いとしたら
未だにその体験から抜け出せないでいるのだろう。

帰った時はもう一度、それを確認したいと思うのである。
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