《本当のキャサリン》
キャサリンA 「あなたはクローンであってわたしじゃない。」
ダニエル 「そんなことはないよ、君はまぎれもなくキャサリンだ。」
キャサリンA 「だまされないで、わたしがキャサリンよ。」
ダニエル 「たしかに君はキャサリン以上にキャサリンだ。」
キャサリンB「何言ってるのよ、あんたはたんなるプログラミングで動いているだけのアンドロイドじゃない。」
ダニエル 「そんなこと言わないでおくれ、僕はキャサリンとともに暮らすことができて本当に幸せだよ。」
キャサリンC 「ふん、そんなこと言われもわたしはうれしくないわ。そもそも、認知症が進むあなたに、わたしたちのことが認識できるはずないじゃない。あなたは、スーザンだってキャサリンと間違えるはずだわ。」
問うことを好めば即ち裕