以前言葉遊びの文章を思いつきにまかせて書いていたら、
「終わりに悲しみはない/悲しみに終わりはない」
というのを思いついた。
これが出来上がった時少しだけ手ごたえを感じた。
しかしこの文章は現実的に考えれば間違っている。
普通に考えるのであれば、
「終わりに悲しみはある/悲しみに終わりはある」
のはずだ。
だがこの文章は、
「終わり」と「悲しみ」の位置を換えただけであり、
もちろん文法としては間違っていない。
それが現実と対応していないことで、
逆に文章としてひとつの説得力(もちろんささやかなものだけど)を持ちえたのだろうか。