最近、といっても何週間か前に、RPG系のゲームをクリアーしました。普段僕はネットでやれるパズル系ゲーム以外はまずやることがないのでその類いのゲームをやるというのは何年かぶりでした。ですから、ゲームに関してはかなり疎い。そんな自分がいうので認識の浅い発言ですが、いまだかつてRPG系のエンディングであまり納得した経験がありません。
エンディングの行程をみていると、何となく無理やりいままでの過程がまとめあげられ、一気にすべてが解決に向かう。このすべてがならされていく感覚に毎回妙な虚無感(ゲームが終わってしまったという寂しさとともに)が襲ってくる。また、だいたいのゲームではエンディングがいままでの行程をまとめられているとは思えず、ああ、なんとスカスカな物語だったんだとそのとき初めて思いしらされるのです。
これはもちろん自分がゲームに対して貧しい感性しか持っていないからだと思いますが、とにかくそういうわけなので、エンディングがあまり記憶に残らない。
これはねじれた言い方なのかもしれないけれど考えてみると、そういったエンディングに比べて、強烈に記憶に残っているのは、バッドエンディングの体験な気がする。すべてが救われて解決というよりも、結局世界は救えたが娘のことを助けることができなかったとか、最後の最後で悪魔と手を組んで世界征服に従属させられることになって終わるとか。それまで努力してきたぶん衝撃的でかなり不快なんですが、バッドエンディングはプレイヤーに対するホラー的な悪意がみえることもあり、意外にぐっときてしまうのかもしれません。
また、何が原因でバッドエンディングになってしまったのか明確にわからないときは、それまでの行程にたいする強いフィードバックがあります。そしてゲーマーでも、完璧主義でも全くない僕はそのまま問題を解決するベく再挑戦するということなく終了させたりしていたので、さらに記憶に残るんだと思いました。