Abetz/Drescher / FRED
イラストのような薄いタッチで描かれている。アクリルかな。今風のお兄ちゃん、エレキギターやベスパが登場しているのだけれど、周りには中世を思わせる建物だったり、ロマネスチックな裸の人々がいたり、天使がいたり、そうかと思えば、飛行機が爆撃していたり、、、といった込み込みの要素が画面いっぱいにちりめばれている。そこは楽園なのかそうではないのか、わからないけれど、どの人物も伏し目がちだ。私にはモロすぎて、あまり面白いと思えなかったけれど。淡い、繊細に作られた絵だった。
http://www.fred-london.com/index.php?mode=exhibitions&id=19&photo_id=479
CAST / Boo Ritson / David Risley Gallery
一見、写真にペイントしたのかなーと思ったけれど、そうではない。
ポートレートの写真が大きくプリントされ、ギャラリーに10点ちかく並ぶ。
それは人物にペイントをほどこし撮影されたもの。最初それに気づいたとき、いや、マネキンかも?とも思ったのだが、瞳が出ているものもある。ドロドロの絵の具がその人の顔中塗りたくられ、服や眼鏡もドロドロだ。そのドロドロの絵の具が妙に生っぽく、しかし絵であることと写真である事の両方を示唆している。
本当に描いたように見えるところもあるし、本物の光でできた陰があるし、すごく気持ち悪い良さがあった。
http://www.davidrisleygallery.com/current.htm
Lightning, Thunder, Brimstone and Fire / Kamrooz Aram / Wilkinson Gallery
100号くらいの絵と小さなドローイング。象徴的な太陽?みないなものが真ん中にどどんと描かれ、雲と花と地底?が周りを囲む。しっかりとしたタッチととろっとした絵の具とのバランスで描かれ、ものによってはキラキラのシールが貼られていたりもした。どこかゲームのワンシーンな要素もありつつ、ある象徴的なシーンのようにも見える。
http://www.wilkinsongallery.com/intro.html
Inner Worlds Outside / Whitechapel Art Gallery
アウトサイダーアートの展示。Henry DargerやFrancus Picabia, MaxErnstなどなど多くのアウトサイダーたちの絵がひっきりなしに並ぶ。うん、やっぱり密度がちがうね!とかちょっと思った。Henry Dargerの作品はよかった。やはり本で見るよりもずっと色がきれいだし、コラージュとかしてるのもあったし、構成もきれい。
この展示をみていて、人間の興味がストイックにひとつのものに集中すると、どんどんエグくなっていってしまうのって、人間の本性のような気がした。
http://www.whitechapel.org/
Home, home again / Franz Ackermann / White Cube
まずインスタレーションとして、B5くらいの横サイズの写真が絵の間に並ぶ。ホテルやアパートメント、ビルディングの写真。その間に大きい絵が並ぶ。最初の印象として、以前のものよりもよりグラフィック的になったような気がする。もっとぐちゃぐちゃして、何かいてあるのかよくわからなかったり、空間がよじれる印象があったのだが、今回のものはそれが随分となくなった気がした。
あと雑誌やドローイング、溶接された蛇口、タンクなどが置かれていた。多分、絵と関係しているものと思われる。なんだか急に2次元の世界に舞い戻ってしまった感じがした。
The Curves of the Needle / Cerith Wyn Evans / Inside the White Cube
この作家をよく知らないのだけれど、映像作品で、よくわからなかった。
入るとひとつ、スライドがまわっている。音が、心地よい古いアメリカンポップだったり、お経だったり、流れている中、それに合わせるよう、ゆっくりと画面が現れ、ゆっくりと消えていく。映っているものは家の中だったり、どこかの渡り廊下みたいなところだったり、人が関係しているものだった。
んー、よくわかんない。
http;//www.whitecube.com/