最近自分の展示のために、小田急線の経堂駅にかよっているのですが、この駅の近くの農大通りという商店街の中にある古本屋は、なぜか画集、写真集がわりとおいてあるのです。しかも,あまり美術に興味のない本屋なのか、画集が安いといえば安い。ダグラスゴードンの画集が1500円だったり、キッペンベルガーの新しめ画集が2000円で売っていたりしていました。
今日そこで、私はロラン・バルト著の「第三の意味」という本を買ったのだけれど、これはすでに絶版で古本屋でもなかなか売っていない。しかも吉祥寺のの古本屋では5000円で売っていました。それがなんと1200円!お得ですよね。
しかし,店の人は何も知らないんだろうな。けれど,ここに画集を売った人も、他の古本屋に売ればいいのに。
しかし,古本屋というのは、場所によって置いてある本の系統がぜんぜん違う。古本屋は,そこらへんの人たちがどのようなものに興味があるか,どんな人が住んでいるかが垣間見える感じがして、あまり行ったことのない街で古本屋に入るのは面白いものです。
ところで、この「第三の意味」という本は、映画や写真,演劇などについて書かれた本なのですが、ジェフ・ウォール、ヴィクター・バーキン、ジョン・バルデッサリなどのコンセプチュアル・アートの作家たちに、大きな影響を与えた本です。図書館などで見ることもできるのであれば、読んでみてもいい本だと思います。