尾形…ではありません。。。
「だいさく」ではなく「たいさく」。
今年一番の大作が仕上がり川崎市のBADLAND様へ納品させて頂きました。
今回のオーダーは以前にもご紹介させて頂きましたがタンク、フロントフェンダー、オイルタンクからフレームへ至るまでのメッキ調ペイント
メッキ調ペイント…聞きなれない名前だなと思う方もいらっしゃるかもしれませんがそのままです。
シルバーメタリックではなくメッキっぽく見える”塗装”なのです。
ペイント業界で「難しい」「メッキにならない」「ムラだらけになる」と言われている最強に難しいペイントなのです。
こういった塗料は小物などには比較的簡単にといってはなんですが、そこそこメッキっぽくは仕上がります。しかし大きい物になると当然ムラになったりなかなかうまくいかないものなのです。
今回作業を始める前にこのメッキ調塗料について色々と調べました。
いくつかのメーカーから発売されていますが結局はどれも中身は同じでした。
何年か前に販売が開始されたのですが特に改良もなく現在に至っています。
メーカーにも色々と問い合わせました。
「どの位のレベルでメッキ調に仕上がるのか?」
「うまくいくやり方は?」
しかしどこのメーカーも曖昧な返事で担当者もよく分かっていない様子。
分かった事といえば「この塗料はまだ世に出てはいけないレベル」だという事。
それだけ使いこなせない難しい塗料だという事なのです。
簡単なマニュアルはあるのですが基本的な事しか載っていません。
それならば…自分のやり方を研究して確立してしまおうと思いました。
カスタムペイントの世界というのは通常の使用方法だけではなくマニュアルに載っていないような色々な使い方を工夫していかなければいけないのです。
本番に入る前に幾度となく研究の試し吹きをしました。
そしてマニュアルに載っている基本的なやり方とはまったく逆のやり方がベストだと分かりました。もちろんマニュアル通りにやればそこそこは仕上がりますが極めようとするとそれではダメなのです。
本番では一回で納得のいくレベルに仕上がらなったので納得いくレベルになるまで繰り返し作業しました。
文章で書くと大変さが中々伝わりませんが実際は予期せぬ落とし穴がたくさんあり、体力的、精神的にとなかり大変な作業の連続でした。
最初から決めていた事は「自分で納得できるレベルまで仕上げる事」
当然といえば当然ですが「塗料がこんなもんだからこれ位にしか仕上がりませんでした」とは絶対にしたくありませんでした。
かなりしつこく研究した甲斐があって納得いくレベルにまでなりました。
私生活でもかなりしつこい性格、、、かも
仕上げの段階ではご飯休憩の時、仕事の事が気になりすぎてご飯が喉を通らない日々が続きました。まるで恋をしている時のようでした。
でも恋をしている時のように夢中にならないとこれだけの大変な作業は乗り越えられないと思います。
そして…痩せました。
それではその恋をした相手をご覧下さい。
上出来です。
すべて出しつくした感があります。
満足です。
でも恋した相手がいなくなってしまって何だか寂しい気もします。
今年一番の大仕事が終わってホっとしてますが何だかもう一つ大仕事が入りました。
今度はそれに恋をしたいと思います。 軽いヤツと思わないで下さいね
今回この素晴らしい仕事を下さったBADLAND様に感謝致します。
参考ペイント価格:¥ASK!!
ご無沙汰だったブログも再開しますよ〜!!
じゃんじゃん更新しますので引き続き宜しくお願い致します


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