「第14回肝炎対策推進協議会の傍聴に行ってきました〜」
[肝臓関係]
第14回肝炎対策推進協議会の傍聴に行ってきました。
傍聴証が来なくて、問い合わせたら、メールは来てないと言われしまいました。
傍聴申し込みを添付ファイルにしてしまった為に、迷惑メールと認識され削除された模様、、、
それで、きちんとお話ししお願いしましたら、すぐに傍聴証を送っていただけました。ほっ!
記者が10名前後、その他の傍聴者は80名くらいで、
会議室は蒸し風呂のような中、議題がびっちりの会議です。
(1) これまでの取り組み状況の報告 肝炎対策推進室長鈴木さん
肝炎対策基本法(平成21年)において、「厚労大臣は、肝炎医療費に関する状況の変化を勘案し、、、、少なくとも5年ごとに、肝炎対策基本指針に検討を加え、必要と認めるときは、これを変更しなければならないと。」
あり、今年から、肝炎対策基本指針の見直しに向けた取り組みが行われる。
鈴木室長から、取り組み状況の具体的な報告が行われた。
⚫️ 都道府県別肝癌死亡率
ワースト1佐賀県(10万人あたり25,8人) 全国平均(10万人あたり6,0人)
⚫️ウイルス性肝炎患者等の重症化予防の推進
肝炎ウイルス検診、受診勧奨、陽性者初回検査結果費用の助成、非課税世帯の定期検査費用の助成、
陽性者を専門機関につなげる為の方策
⚫️地方自治体の肝炎対策取り組み状況
フォローアップ実施状況、肝炎治療コーディネーター養成と教育
⚫️肝炎に関する正しい知識の普及啓発
広報、肝炎プロジェクト
等々
(2) 委員からの報告
「ウイルス性肝炎研究と進歩 溝上雅史先生」
《c型肝炎と治療の進歩》
ハーボニーのHCV RNA駆除率 ⇨ハーボニーのみ100%、
ハーボニー+RBV 96%
非著効者 @皮疹で中止A再燃B心肺停止(難病サルコイドーシス、糖尿病、胃潰瘍等々の持病持ち)
安全性⇨ハーボニーのみ中止はゼロ、ハーボニー+RBV 2人中止
RBVなしのハーボニーだけでは、有害事象の発言率が低い(2%)
鼻咽頭炎28%、頭痛6%、倦怠感5%、貧血2%
副作用が少ないし、終了後のQOL.が改善する。
非代償性肝硬変に対するハーボニー+−RBV +ー治療成績
臨床症状の改善を認める。移植前はよく効く。移植前がよく効く。
日本のDAAsの現状
検出感度
🍅どんなに良い検査機械でも、今の技術では、0.01%の耐性株を検出することはできないと。
だからこそ、IFNフリーの治療は慎重に確実に!と溝上先生は仰っておりました。
《B型肝炎研究と治療の進歩》
B型肝炎の完治を目指して、創薬の研究が急ピッチで行われているそうです。
内容は省きます。
《肝硬変研究と治療の進歩》
抗線維化治療薬の臨床治験開始⑴
臨床治験開始(2)
⚫️進化した超音波検査
肝生検せずに繊維化を調べる。
ファイブロスキャン、アーフィ(3割負担で2000円程度です。)
糖鎖、繊維化マーカーだが、ガンマーカーにもなりうる。
🍅 非代償性肝硬変の研究も始まりました。溝上先生よろしくお願いいたします。
しかし、その中で、身体障害者手帳も認定されず、治験もできない、肝炎の新薬も使えない重篤な肝硬変患者と肝癌患者の支援が遅れています。どの助成も使えない患者を救う手立ては早急に必要です。
「佐賀で確立されたダイレクトメール、VPNを利用した新規のフォローアップシステムの拡充に関する研究 江口有一郎先生」
肝がん死亡率をさらに低下させる為の取り組み。具体的な細やかな取り組みが発表されました。
肝がん死亡率ナンバー1の佐賀県ですが、他の都道府県が真似してほしい内容ばかりです。ぜひ、他の都道府県へと波及していってほしいと思いました。
🍅 肝炎治療戦略会議とは違い、肝炎対策推進協議会は、肝炎対策の具体的な取り組みがメインですので、溝上先生も江口先生の報告も20分程度でした。特に、溝上先生の話は、C型、B型、肝硬変治療の話が盛りだくさんで、20分では、聞ききれない内容でした。
ぜひ、別の機会にもっと聞きたいものです。
🍅2型治療薬ソバルディ+リバビリンの医療費助成の各自治体の対応が遅れている件について、
患者委員から、「厚労省から各自治体への再度の指導の徹底を」というお願いがありました。
現在助成が始まっている自治体は、
群馬県、東京都、神奈川、石川、岐阜、だけのようです。遡って、助成がつくとはいえ
立て替えは大変です。病院によっては、受給者証が来なくても助成額で大丈夫なところもあります。各病院や自治体にお問い合わせください。
🍅 や あ〜、、、熱中症になるかと思うくらい暑くて気持ち悪くて、しんどかった〜傍聴でした。
委員の方、傍聴された方々、皆様お疲れ様でした。私も〜(^^;;、、、、、;≧∇≦)
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