肝臓学会総会の報告Aです。
読めない自分の殴り書きのメモを少し解読しました(苦笑)
素人ですので、間違った記述もあるやもしれません。どうかご容赦ください。
尚、誤り等見つけましたら、優しく指摘して下さい。
≪武蔵野赤十字病院、厚労省の研究班の発表≫@K先生
ダクラ/アスナ治療不成功例について薬剤耐性についての問題点
(全国431例、全国赤十字病院例70例・・・)の研究データ
NS3、NS5Aの薬剤耐性変異をPCRダイレクトシーケンス法により解析した。
インターフェロンフリー不成功者に対しての再治療は拠点病院の肝臓専門医が意見書を書くという制度になっている。そこに肝炎等克服実用化研究事業の研究において、連携して解析を行う仕組みになっている。
アミノ酸におけるRAVSの頻度 (※RAVS・・・NS5A耐性変異と思われます)
L31→64%、Y93→ 71% 高頻度に検出されている。
しれに加えて、
その他のNS5A
K24、M28、Q30、P32において、ダクラ/アスナ非著効後にRAVSの頻度が増えている。
NS5A P32においては、
ナイーブ→ 0.1%
ダクラ/アスナ非著効例→ 4.5%
RAVSの場合
DAAナイーブ→ P32H
ダクラ/アスナ非著効例→ 検出された変異の56%で欠損、P32Lが検出されている。他の変異と排他的、Y93とは共存していなかった。
92のRAVS→ 頻度は増加しない。
ダクラ/アスナ非著効後 92の半分がA92K ⇒ レジパススビルに耐性強度が高い。
A92KのRAVS、P32、L93を合併している症例はゼロ。
Q30のRAVS、非著効例だと頻度26.8%増加、
DAAナイーブ⇒ ほとんどR39
ダクラアスナ非著効例 のなかに⇒ R39は、71%と多いが、ナイーブではほとんど検出されないR30H、R30KというRAVSが検出された。
インビトロ(試験管内)の解析では、R39は耐性を示さないことが報告されているが、
ジェノタイプ1aのレプリコでは、30H、30KのRAVSは、薬剤耐性を示した。
30のRAVSの特徴は、L31とY93との共存例が多い。
Y93とのRAVSの共存例⇒ 43%、L31との共存例⇒43%
ダブルミューテンションとの共存が23%
どちらかとの共存は65%。
まとめ
L31、Y93以外のRAVSのまとめ
ダクラ/アスナ治療
治療不成功で頻度が増すのが、28、30、32
治療不成功特有では、32の欠損、92K ⇒Y93Hと排他的
インビトロ、レプリコのデータから、他のRAVSの耐性を増強する可能性のあるのは
30のRAVSが27%、54のRAVSは34%で検出された。
ダクラタスビル/アスナプレビルの治療不成功例のRAVSは、非常に多様で複雑。
L31、Y93のダブルミューテーションの頻度⇒ 60%
他のRAVSとの3重変異の頻度 ⇒ 21%
〃 4重変異 ⇒ 3%
〃 5重変異 ⇒ 0.3%
非常に複雑な構造のRAVSが高頻度に現れる。
L31、Y93がない人⇒18%、しかしそのうち3.5%は、P32欠損、A92KのRAVSが検出
このような変異のパターンが再治療にどのような関連があるか全体像はわからない。
このような症例があった。
前治療後 IL28マイナー、ダクラ/アスナ不成功者
L31はマイナス、Y93はプラス⇒ ハーボニーでの再治療 ダメだった。
再度解析したところ、
24、28、30、54、92がY93と共存していたことが分かった。
ダクラ/アスナ不成功者(赤十字病院データ)
4週で中止しても ⇒ 2重RAVS、3重RAVSが高頻度に出ている。
特にRAVSが複雑で、複数のRAVSが検出されているのが
ダクラ/アスナのブレークスルー(治療途中で最低値から1LOG以上ウイルスが増加)とノンレスポンス症例(ウイルスが一度もケンシュツ感度以下にならない)の中から、P32欠損、92のRAVSが検出されている。
ハーボニーデータ(赤十字病院データ)
948例、中間のデータ
SVR ⇒ 98.2%
再燃 ⇒0.1%
ハーボニー不成功例、
NS5BのRAVSは検出されなかった。
NS5ARAVSは、1例がQ54H+Y93。もう1例がY93H単独。
ダクラ/アスナ以外のDAAS不成功例も、NS5Aの変異が出ることがあるので、注意が必要。
NS5A阻害剤の不成功例における複雑な原因パターンが分かってきた。この事を把握することが再治療の戦略を考える重要な情報になる。
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文言の羅列で、意味不明なことが多いかもしれません。
誤字脱字ご容赦!
これが限界です〜 どなたか、ご解析を!
Y93L31のダブルミューテーションは6割
それに他のRAVSを加えた3重変異が2割、
ダクラ/アスナ の不成功例の耐性変異は思った以上に凄まじい。
L31やY93に耐性変異がなくても、その他のP32やA92のRAVSが検出されている。ということだ。
これがレジパスビルつまりハーボニーの再治療に影響を与えるということらしい。
”だから、
安易にハーボニーでの再治療をしないように”
ということが要旨だと私は受け取った。
ただのおばちゃんだが、
大枚はたいて、聞きに行って良かったと思う。
このデータを肝炎治療戦略会議か肝炎対策推進協議会で発表してもらいたい。
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