なぜ、講演会に?
私は、25年前から、強ミノや7回のIFN治療をしてきました。
入院回数も10回を超えました。
インターフェロンは、合計600本近く投与しました。
入院の度に、また、投与の度に、病気友達ができました。
そして、ブログを通しても、大切な友人ができました。
肝炎友達は、私にとっては、家族と同じくらい或いはそれ以上の欠け外のない存在なのです。
「SVRになったのだから、全く違った世界で、飛び立てばいいじゃない!」
とも、言われます。それも、一つの生き方。
そのうち、別世界で飛び立ってしまうかもしれませんが・・・
患者会にも入っており、私は、肝炎とは離れられなくなっています。
ネットができず講演会にも行けない友人から、新情報を教えて欲しいと頼まれます。
恩返しの意味でも、これからも一緒に勉強させていただくつもりですので、宜しくです(^∇^)
akioさんも、いつぞやの記事で書かれておりました。
病気になったことは辛いけれど、肝炎になったから、大切な友人とも知り合えた、と。
家族は、治療していることを知っていても、本当の苦しみはわかってなかったように思います。
(うちの場合だけかもしれませんが・・・)
家族には、協力もしてもらったし、色々諦めてもらったし・・・肝炎離婚の危機も多々ありました。
同じ病気を持った仲間、同じ治療をしている仲間じゃないと、ダメな時があるんですよね。
だから、この病気で知り合った沢山の友人とはこれからも会って愚痴り合います!
だから、講演会です!
だから、たびたびのランチ会です(笑)!
それで、
国立国際医療研究センター 国府台病院の肝臓病教室に行ってきました
100名くらいの患者さんがいらしてたでしょうか!
村田先生に会釈をすると、ピースサインで返してくださいました。
こういうホッとする空気がこの病院にはあるんですわ。
管理栄養士の河野公子先生は、
「脂肪肝の食事療法と鉄分制限食の工夫」でした。
是永先生のお話の「生活習慣病と肝炎進行」のお話と関係があり、
肝炎患者が日常生活する上で気を付けなければならないことが網羅されていました。
また、SVR後も生活習慣病にならない為の栄養や注意点など、興味深かったです。
特に女性は、IFN治療後に脂肪を溜め込みやすく、鉄代謝異常と脂質代謝異常は、SVR後も注意が必要だと改めて認識しました。
是永先生のお話は、
日常生活で肝臓がんと関係あるのが
1、慢性肝炎と糖代謝異常
2、慢性肝炎と鉄代謝異常
3、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
4、肝臓の役割と栄養 ・運動療法の重要性
その一つ一つをパワポで詳しく説明されていました。
先生の熱い思いが伝わりました。
是永先生は、お若いですが、研究熱心なバリバリの先生でした。ご夫婦一緒に赴任されたので、じっくりと国府台病院で、患者さんの治療に当たって下さると期待が持てました。(奥様は、国府台ではエコー技師さんです、内科の医師でもあられますから、今後造影エコーもやってくださるのかしら)
なんと!!先生のパワポ資料を全部コピーして全員に配られたのです。
色々な講演会は行きましたが、パワポ資料全部をいただけたのは初めてです。
講演終了後、個別相談と、新棟見学がありました。
溝上先生自らの案内で、出来たばかりの肝炎免疫センター研究棟を拝見できました。
新棟に移行してからの、肝炎免疫センターの様々な役目に大いに期待したいです。
(新機械、新スタッフ、研究、治療etc・・・・・)
講演会の内容、羅列ですが・・・(今まで、何度もお仲間さんが記事にされてきた事と重複することも)
◯HCV発癌は減少、HCV.HBV以外も初発肝癌が存在するから、侮れない。
◯肝癌を早期発見も重要だが、日頃から生活習慣を改善することが重要。
◯インスリン抵抗性とC型肝炎
● インスリン抵抗性は、ペグリバの治療効果を減弱させる。
● 〃 、繊維化を促進。
● 〃 、肝癌の進展速度を早める。
◯肝癌発生の要因
● 多量の飲酒、肥満、糖尿病、脂肪肝、男性、高齢、鉄の蓄積
◯インスリン抵抗性の検査、HbA1cとHOMA指数
◯ALT.AST.γGTP上昇は、糖尿病発症を促進する。
◯ALTは、肝臓が壊れるスピードメーター、正常値は30未満。
◯瀉血は、C型肝炎の肝発癌を抑える。
◯貯蔵鉄は、フェリチンで測定。
◯鉄吸収が亢進している時は、鉄制限食。
◯食物の鉄分吸収率、ヘム鉄15〜20%、非ヘム鉄5%
◯お茶、コーヒー、食物繊維、卵黄、制酸剤は、鉄吸収を抑制する。
◯ビタミンCは、鉄吸収を助けてしまうので、肝炎患者は食間に食べましょう。
◯フライパンも、鉄分の少ないものを。
◯コーヒーの肝癌予防効果。
◯BMIが高くなると、脂肪肝は増える。
◯糖尿病で10%、高血圧で24%、高コレステロール血症で50%が脂肪肝。
◯LDLコレステロール上昇は、HDLコレステロールの減少、中性脂肪の増加をきたす→脂肪肝
◯LDLコレステロールが高いと、肝臓に脂肪が付きやすい。
◯NASH(非アルコール性脂肪肝) → 進行すると肝硬変に。
◯肥満患者は、ここ20年で増加、男性は30歳から、女性は閉経後に。
◯内臓脂肪が多いほど、脂肪肝になりやすい。
◯肝炎患者の栄養指導と運動療法の重要性。骨格筋を維持して、体脂肪率を下げる。
◯長時間の有酸素運動が重要。
◯肝炎→→ 安静、高タンパク食という概念は過去
◯急激なダイエットはNG。特に肝硬変では、備蓄されているエネルギーが少ないので、肝予備能がさらに低下する。
◯痩せていても、炭水化物ばかりでは、脂肪肝になる。
◯脂肪も糖も、中性脂肪で蓄積。
◯低GI値(玄米、そば、ライ麦、さつまいも、りんご、とまとなど)の食品で、消化吸収スピードをおさえると、体重のコントロールがしやすい。
◯高GI値 白米、うどん、食パン、じゃがいも、すいか、パイナップルなど
※GI値 ・・・・食品に含まれる炭水化物の消化吸収を考慮した炭水化物の質を表した値
◯高GI食品と低GI食品をバランス良く。
◯果物(果糖))は、吸収がゆっくり→→朝食べるのがベター。
◯肝臓が痛めば、グリコーゲンが貯められなくなる→骨格筋で、貯蔵する。→骨格筋が大事。
※グリコーゲン、動物性でんぷん多糖類(一時保存エネルギー)
◯体組成計による体重と骨格筋の管理データ(国府台でも導入?)
◯脂肪肝、肝癌の検査(ダイナミックCT、造影超音波、EOB-MRI)
●ダイナミックCTは、アレルギーや腎機能低下の人はできない場合もある。
●造影超音波検査では、CTと同様な検査が可能に。
新機械宣伝してたから、導入期待!

我が家の芍薬

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