2021/8/25

職人の技術  畳表替え

先週からお世話になっていた市内、造園業会長の住まい。
和室は5部屋(44畳)の平屋です。

家を建てた棟梁が会長の兄弟という事もあり、材質から造りまで凄い家でした。
自分は造園管理では無く、庭師だという会長。
県内外各地で庭園の設計と施工を行ってきたからこそ、庭はもちろん自宅にも拘ったのでしょう。
奥の床の間の天井は唐傘天井、使用しているのは木曾檜の柾目材。
私が今まで見た唐傘天井の中で一番凄いものでした。

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

別の宮大工さんが参考にしたいと見に来たと言います。

中の間は扇天井

 クリックすると元のサイズで表示します 

客間(仏間)は碁天井(網代天井)でした。

 クリックすると元のサイズで表示します

そんな家ですので使用されているのは棕櫚裏の畳床。

 クリックすると元のサイズで表示します

板入れでは無いものの30年経っているとは思えない程しっかりしておりました。

梁や柱も凄く欅の地木を使い間付きの3部屋は四隅に全て柱の切欠けがあります。
尺2寸の欅柱で4寸の切欠け、もちろんヘリ無し加工です。

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 
新築してから初めての畳表替え。
随分と隙間が空いていて畳床の修正に本当に手間が掛かりましたが綺麗に納めました

施工後の利き手は棕櫚裏の畳床を担いだせいで擦れて皮が剥け血が滲み・・・。
畳の重量と暑さで毎日本当にクタクタになりました。

 クリックすると元のサイズで表示します

久しぶりの高級畳床と素晴らしい建築に触れた5日間でした。
1

2021/7/15

ワラ畳の凄さ  畳表替え

ご近所で昔からお世話になっているお客様の仕事。
昨日から明日まで4部屋の畳表替え工事。

畳床は新築時からの物で大部年数も経っています。
そして畳床よりも床板の方が悪く状態としては畳で持っているといった感じ。
畳床に製造年月日の紙が縫い付けてあります。

 クリックすると元のサイズで表示します

昭和44年製、私(50歳)より2つ上の先輩、52年前のワラ畳床です。
今なお現役。
等級や使い方、湿度などの状況によりますがワラ畳の凄さを実感する仕事でした。
1

2021/6/14

表替え工事に伴う木工事  畳表替え

こちらは本日お世話になりました印西市内のお客様の施工例です。
先月のお見積り時にご相談を受けたのは1階の8畳間の表替え工事なのですが、庭へ出る掃き出し部分の畳2枚を板の間にして真ん中にある使用していない掘り炬燵を塞いで欲しいという事でした。
2階の8畳間はそのままの表替え工事。

当店の前にチラシ業者で見積りをし、同じ希望を伝えると大工さんに頼んで木工事が済んだら連絡くださいと言われたと言います。
もちろん通常は畳店にフローリング工事や掘り炬燵の撤去を頼んでも受ける事は殆どありません。
普通は工務店さんを紹介するか頼んで施工してもらうかになります。
大掛かりな大工工事であれば当店でもそうなりますが、今回は戸建てで下地(床板)も良く畳に関わる部分的な木工事だったので畳工事と共にお受けしました。


まずは土曜日、1階の畳工事から開始です。
それでは施工前の和室

 クリックすると元のサイズで表示します

中半の掘り炬燵の櫓がたわみ、半畳が大きく凹んでいました

 クリックすると元のサイズで表示します

直ぐに畳の具合を確認
隙間等を見てから畳を引き上げ前日夜、加工しておいた仕切り寄せを施工して行きます

 クリックすると元のサイズで表示します

通りと寸法を確認しフロア部分の下地組み施工

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

フロア部分の下地が終わったらすぐに掘り炬燵の撤去作業

 クリックすると元のサイズで表示します


 クリックすると元のサイズで表示します

撤去後、直ぐに床板を張ります

 クリックすると元のサイズで表示します

ここまでの作業で午前10時、掃除をカミさんに任せ道具を片付けたらすぐに工場へ戻り畳表替えの施工開始です

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

縫止め加工や寸法の修正、床ムラを直しカマチ巻きを済ませ畳縁の逢着。
処分予定の掃き出し側の通し物を使い、掘り炬燵半畳部分の畳と入れ替えるため切合わせ施工。
時間的に休憩や昼食も取りません。
夕方5時、不具合を全て直しキッチリ畳を仕上げたら急いで納品

現場についたらすぐにフロアの加工

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

7時前、時間的に限界ですのでフロア部分の壁際の加工を残し1日目の作業が終了

日曜日は船橋市小室町のお客様の施工だったのですが畳を納めた夕方5時、次の日が雨予報でしたので現場帰りに寄らせてもらいフロアの仕上げをさせて頂きました。

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

1階のフロア工事が完成です
生まれ変わった和室を見てご夫婦共に大変お喜び頂きました


明けて月曜日、2階の8畳間の表替え工事です

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

 クリックすると元のサイズで表示します

寸法修正、縫い止め、畳床のムラ直し、入口の畳の切合わせなど今日も大忙しです。
キッチリ仕上げて夕方4時半、雨雲を確認しながら雨を避けての納品。

 クリックすると元のサイズで表示します

施工後の和室、綺麗になりました。
2日間で行った木工事を含む畳表替え工事。
奥様が望んだ通りの仕上がりになったと満面の笑顔を頂きました。

こういった施工を私一人が行う事により、見積もりから施工までスムーズに進みます。
しかしながら当店がお受けするのは畳に関わる小さな木工事だけです。
大掛かりな床板修繕や大工工事、和室に関係の無いフローリング工事などはお受けできません。
そのかわり間違いのない良い工務店様をご紹介致します。
障子や襖、網戸やクロスなどもご要望があれば良い職人さんをご紹介致します。
私達職人は培ってきた技術で日々の快適な暮らしと笑顔をお届けします。
住まいの事であればその場限りで終わるのではなく、長いお付き合いを前提に何か困った時に頼れるよう地域に根付いた職人さんのお店に相談してほしいと思います。






2

2021/6/9

縫う気なし  畳表替え

本日お世話になりました船橋市小室町のお客様の畳。
以前施工した業者が酷い仕事をしておりました。

お見積り時には気が付かなかったのですが引き上げて見ると上前は縫っているものの下前の返しにチャック(針)が打ち付けてあります。
壁際だからか中物以外全て下前はチャック打ちです
前回、前々回と同じ業者がやっているようで針だらけの畳縁を取り除くとその下にも錆びだらけの前の針が抜かれる事なく打ち込まれています

 クリックすると元のサイズで表示します

抜くのが大変で急遽カミさんに電話をし、チャックの針抜きをしてもらいました。

 クリックすると元のサイズで表示します

1畳あたり約100本の針が打ち込まれていました。

しつこい電話勧誘で畳工事を請け負った習志野市の業者(名前を公表したいほどです)
前回(裏返し)はカマチの下げ縫いをしてありましたが、表替え時にはカマチもチャック打ち(抜いた後がありました)で縫っていなかった様です。
表替え時にやったまでは良かったものの裏返し工事の際に錆びた針を抜くのが大変だったのでしょう。
前回は下前の返しのみでカマチにチャック打ちをしていませんでした。
床糸は切られているし錆びた針だらけ、現場施工でやっており最初から手抜き工事で縫う気なし。

私が畳職人として仕事を始めた頃、こんな仕事は見た事が有りませんでした。
安売りのチラシ業者やしつこい電話勧誘の業者が横行するようになってから本当に酷い仕事が多くなり、今ではきちんとした仕事を見る方が少ないほどになってしまっています。
お客様は仕上がった畳の表面だけで中身は見る事が出来ません。
それをいい事に畳を壊すような畳職人では無い業者が実際多く存在してしまっています。

畳工事を注文する際はどこに店があるのか分からないチラシ業者や離れた地域からのしつこい電話勧誘業者には十分気を付けてください。
そんな酷い業者の施工でした。
1

2021/6/3

ダイケン和紙表銀白カラー灰桜色の施工例  畳表替え

こちらは本日納めました我孫子市のお客様の施工例です。
ご相談頂きましたのはダイケン和紙表を使用した表替え工事です。
お見積り時に奥様がお選び頂きましたのは銀白カラー灰桜色に和紙表用の無地縁ストリーム(胡桃色)の組み合わせ。

それでは施工前の和室

 クリックすると元のサイズで表示します

工場に戻り施工中

 クリックすると元のサイズで表示します

以前2回施工していた逢着糸をきれいに取り除き、クリーナーを掛けてから縫い止め加工。

 クリックすると元のサイズで表示します

追加注文頂いた防虫紙加工。
マイトスタットホウ酸塩使用の防虫紙、揮発性の薬剤でない為、使用している間は半永久的に効き目がある安全で臭いも無い防虫紙です。

 クリックすると元のサイズで表示します

ダイケン和紙表銀白カラー灰桜色を使用
入っている畳床がカイハツボードのT形(木質ボードのみのタイプ)だった為、経年劣化に伴い硬くなっているところに過去の縫い穴に針が流れ、平刺しで針を3本折る痛手を負いました 


それでは施工後の和室

 クリックすると元のサイズで表示します

納めた畳を見てご夫婦共に素敵な笑顔を頂きました
我孫子市柴崎台T様、この度は当店にご相談ご注文頂き有難う御座いました。
そんなダイケン和紙表銀白カラー灰桜色を使用した表替え工事でございました。
1



teacup.ブログ “AutoPage”
AutoPage最新お知らせ