来年2月2日に京都市長選挙が実施されます。今回は有力3氏の戦いになりそうです。現職の門川大作氏は4選を目指して立候補を表明、自民、立憲、国民の各府連と公明が推薦しています。一方、共産党は前回の市長選挙で「女性候補」しか取り柄の無かった本田久美子氏で12万5426票差の大惨敗を喫したこともあって、今回は昨年の京都府知事選で共産党色を前面に出さずに立候補した福山和人氏を推薦しています。さらに12年前の選挙にも出馬した前京都党代表の村山祥栄も立候補を表明しています。
これは以前にも言ったことがありましたが、京都は確かに共産党の強いところですが、非常に保守的な土地柄です。というのは公選制になってから京都市長選挙、京都府知事選挙で現職が敗れたことは一度もありません。
逆に新人同士の戦いでは大接戦になることが多いです。今までの京都市長選挙の新人同士の戦いでは
昭和42年
富井清(社会、共産) 253,200
八杉正文(自民、民社)232,298 20,902票差
昭和46年
舩橋求己(社会、共産) 310,590
永末英一(自民、民社)288,482 22,108票差
昭和56年
今川正彦(自民、社会、共産、公明、民社、社民連)143,757
加地和(新自由ク)131,850 11,907票差
平成元年
田邊朋之(自民、公明、民社)148,836
木村万平(共産)148,515 321票差
平成8年
桝本頼兼(自民、公明、民社、社会)222,579
井上吉郎(共産)218,487 4,092票差
平成20年
門川大作(自民、民主、公明)158,472
中村和雄(共産)157,521 951票差
そして惜敗した候補は「今度こそ勝てる」ということで次の選挙で現職に挑んだのですが、
昭和56年
今川正彦(自民、社会、共産、公明、民社、社民連)143,757
加地和(新自由ク)131,850 11,907票差
昭和60年
今川正彦(自民、社会、公明、民社)199,043
加地和(新自由ク、社民連)105,044 93,999票差
平成8年
桝本頼兼(自民、公明、民社、社会)222,579
井上吉郎(共産)218,487 4,092票差
平成12年
桝本頼兼(自民、民主、公明、社会、自由、自由連合)284,225
井上吉郎(共産)211,727 72,498票差
平成20年
門川大作(自民、民主、公明)158,472
中村和雄(共産)157,521 951票差
平成24年
門川大作(自民、民主、公明、みんな)221,765
中村和雄(共産)189,971 31,794票差
さらに平成元年の選挙で321票差の惜敗だった木村万平氏は翌年の京都府知事選挙で現職に挑むのですが、惨敗しています。
平成元年 京都市長選挙
田邊朋之(自民、公明、民社)148,836
木村万平(共産)148,515 321票差
平成2年 京都府知事選挙
荒巻禎一(自民、公明、民社、社会、社民連、進歩)503,623
木村万平(共産)303,279 200,344票差
さて、今回の共産推薦の福山和人氏は4月に新人同士の戦いであった京都府知事選挙で落選した後、現職と戦う京都市長選挙になるわけですが、どうなるのでしょうか?
平成31年 京都府知事選挙
西脇隆俊(自民、公明、立憲民主、希望、民進)402,672
福山和人(共産)317,617 85,055票差
令和2年 京都市長選挙
門川大作(自民、公明、立憲民主、国民民主)???
福山和人(共産)???

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