4日ぶりに徳島へ行った時の続きです。
「秋の阿波おどり」会場のアスティとくしまから護国神社に行くことにしました。ところが、グーグルマップで調べてみると徒歩40分としか出てきません、しかし、ネットで調べてみると徳島から行ったバスに続けて乗れば、徒歩10分の停留所まで行くことがわかり、バスに乗りました。
そのバスですが、途中で休憩があって運転手はエンジンを切ってバスを降りタバコを吸っていました。その後走行中に電話をしていて「シューという音がする。空気圧は問題ないが」という物騒な電話をしていました。確かにシューという音がしています。とりあえず、無事に降りることが出来ました。
スマホのマップに沿って歩くと川があり、そこに「民話 阿波狸古戦場」という柱が建っていました。
この川は「勝浦川」と言います。勝浦川の上流に勝浦郡勝浦町というのがありますが、小松島市や徳島市の南は昔「勝浦郡」でした。「勝浦」は、天岩戸に出てくる天日鷲命(アメノヒワシ)の孫の勝占斎部須須立命(カツウラインベススタツ)という名に由来していると言われています。
現在、勝浦町は徳島県ですが、昔は千葉県に「夷隅郡勝浦町」、和歌山県に東牟婁郡勝浦町がありました。どちらも勝占斎部須須立命を祖とする忌部族に由来があります。千葉県夷隅郡勝浦町は勝浦市になったのですが、現在千葉県で最も人口の少ない市です。一方、和歌山県東牟婁郡勝浦町は那智町などと合併して那智勝浦町になりました。那智の滝や無熊野那智神社は旧那智町で鉄道では那智駅が最寄り駅だったのですが、合併して那智勝浦町の玄関口を旧勝浦町の紀伊勝浦駅にしたために、紀伊勝浦駅は特急停車駅、那智駅は無人駅と明暗が分かれています。
阿波狸合戦ですが、小松島の狸の金長が津田の狸の元締めの六右衛門に弟子入りし修行します。六右衛門は金長は娘の婿養子にしようとしますが、金長は小松島に帰ります。六右衛門は金長がいずれ自分の敵になると考えて夜襲を掛けます。金長は逃れるのですが、仲間の狸が殺されてしまいました。金長は仇討ちのため仲間をを募り、六右衛門軍との戦いが勝浦川を挟んで繰り広げられました。金長は六右衛門を倒すのですが、自分も傷を負い亡くなってしまうという話です。

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