Bリーグ開幕が近づき、土曜日からアーリーカップが行われています。B1とB2の全36チームが東北、関東、東海、北信越、関西、西日本の6つの地区に分かれてトーナメントで争います。今回が3回目になります。第1回は24チームが参加、昨年の第2回は京都ハンナリーズが参加せず、代わりにKBLのソウル三星サンダースが参加しました(試合前日に地震の影響でレバンガ北海道が欠場)。今回はハンナリーズも参加しました。
決勝戦は、準決勝で大阪エヴェッサを77-78の1点差で下した京都ハンナリーズと1回戦でB1の滋賀レイクスターズに勝利したB2のバンビシャス奈良に66-91で勝利した琉球ゴールデンキングスの対戦となりました。
今シーズンのハンナリーズは晴山が千葉へ、片岡がB2の仙台へ、頓宮が島根へ、岸田がB2の西宮へ移籍しました。さらに昨シーズンの正PGの伊藤が大阪に移籍し、PGが綿貫しかいない状況になりました。新戦力として三河から村上直が3シーズンぶりに復帰、同じく三河から元日本代表のシューター松井啓十郎を獲得、伊藤が移籍した後、昨シーズン横浜で特別指定選手だった中村太地を獲得しました。
対戦相手の琉球は昨シーズンレギュラーシーズンで西地区優勝、アーリーカップは関西地区で第1回、第2回と2連覇中です。
この試合、岡田と綿貫が欠場、ハンナリーズのスターティング5は中村、松井、マブンガ、永吉、サイモンでした。
試合は第1Q、マブンガが先制しますが、両チームともポストに嫌われて5分経過時点で4-1、ここから琉球は岸本の3Pが決まって追いつき、第1Qは13-13の同点でした。第2Qに入り、琉球は長谷川のFG3本と並里のバスケットカウントで15-24とリードし、ハンナリーズはタイムアウト。しかし、ハンナリーズも松井が3Pを2本決めるなどして25-24と一気に逆転して今度は琉球がタイムアウト。結局前半は32-31とハンナリーズの1点リードでした。
第3Qは37-34での残り5分で3ファウルの琉球ブルックスがマブンガにファウル、その判定の後ゴールのクッションを叩いてしまってテクニカルファウルを取られ5ファウルでファウルアウトになってしまいました。外国人で優位に立ったハンナリーズは松井、中村が3Pを決めこのQが27-9、59-40となって試合の大勢は決まりました。第4Q、琉球は岸本の3本の3Pなどで意地を見せますが、73-61でハンナリーズの優勝となりました。
今まで、ハンナリーズはbjリーグ時代を含めて4強まで行くことは多かったのですが、そこから前に進むことが出来ませんでした。今回は各地区ごとに優勝チームがあるので優勝は6チームですが、初めて優勝したのはうれしいです。
今年新加入の松井と中村の力は大きいです。松井は三河時代はプレイタイムを減らしていましたが、ハンナリーズで復活としたほしいものです。あとPGの中村を含めて松井、永吉、マブンガ、サイモンの5人はサイズが大きいです。昨シーズンはリバウンドに苦しんだのですが、今シーズンは解消できそうです。琉球はリバウンドでは55-47とさほど負けていなかったのですが、ハンナリーズにミスマッチを付かれファウルで止めなくてはならない状況になって、ファウルの数は14-28で2倍でした。その影響はフリースローに現れ、琉球のフリースローが4/8なのに対してハンナリーズのフリースローは15/27と3倍以上でした。
今シーズンハンナリーズが地区優勝するには絶対に倒さなければならない相手です。レギュラーシーズンは10月5日からですが、今から楽しみになってきました。
ただ、琉球は勝敗よりも外国人をゼロにしたりしていろいろ試していたのに対して、ハンナリーズはレギュラーシーズンのような外国人の使い方でした。若手の鶴田や玉木の出番は少なく、2人とも無得点でした。

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