祇園祭は京都以外の方ですと、宵山と山鉾巡行が祇園祭と思っている人も多いでしょうが、7月1日から31日まで1か月間の祭りです。
いつもは混んでいるので宵山は行かないのですが、会社が近いので帰りに行ってみました。
途中から歩行者天国になり、目に入ったのは「蟷螂山」でした。見上げるとからくりのカマキリが動いていました。
この蟷螂山ですが、昨年に続いて「山一番」になりました。山鉾巡行順は昔先陣争いがあったためくじにしたと言われていますが、先祭の場合、長刀鉾など5基の山鉾は「くじ取らず」になっています。まあ、先陣争いをしたところで、長刀鉾の稚児さんに注連縄を切ってもらわないとラリアートになってしまいますし、最後の船鉾はあの狭い新町通りで前の岩戸山がイケズすれば立ち往生するだけです。
さらに、月鉾、菊水鉾、鶏鉾は9番目か13番目か17番目ですし、綾傘鉾と四条墓鉾は平成10年以降、7番目か15番目になりますので、山一番の可能性があるのは23基中13基になります。とすると13年に一度回ってきそうですが、今年の蟷螂山のように2年連続と言うのもあります。ちなみに昭和50年以降45回の山一番を調べてみると、占出山と孟宗山が7回、郭巨山と蟷螂山が6回で、13基中この4基だけで3分の2を占めることになります。また45年間一度も山一番になれなかったインケツな山もあって、伯牙山です。伯牙山は昭和48年を最後に山一番がなく、46連続スカを引いたことになります。
蟷螂山は「かまきりおみくじ」というのがあります。私も30分並んだのですが、若い人ばかりで、うれしがりのオッサンは私だけだったようです。これは、からくりのかまきりが180度回転し、奥にある御扉が開いて球をかまきりが受け取り、さらに180度回って手前に落ちてくるものです。よこにいた男の子が「24番」というと24番のおみくじを渡されて「吉」でした。
四条通に出ると、気になるのは「月鉾」です。真木の中ほどの「天王座」に私の守護神のツクヨミが祀られているとのことで行くようにしています。私の持っている京都銀行のキャッシュカードは月鉾が描かれているのですが、長刀鉾や函谷鉾の提灯は「月桂冠」だったのに対して月鉾の提灯は「京都銀行」でした。
そういえば、祇園祭のちまきがネットで転売されているというニュースを見ました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00010001-kyt-l26
伝統や文化を蔑ろにするサヨク連中が台頭すると、ちまきでも何でも金になるものならば転売しようということになるでしょう。そういう連中に「罰当たり」とか「お天道様が見ている」などと道徳的なことを言っても通用しません。そういう社会にした国民全員の責任だと思います。
帰りにふと目に入ったのが、祇園祭の「三笠」。子どもの頃から三笠が好きだった私は思わず買ってしまいました(笑)。

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