今日は天長節です。各神社では天長節の祭事がされました。この日は昨年まで大阪の枚岡神社の「お笑い神事」に行っていました。天照大神(アマテラス)が天岩戸に隠れて闇に包まれた後、アメノウズメが踊って八百万の神が一斉に笑ったことに因むもので、天皇誕生日に行うというよりは夜の長い冬至の頃に行うことになっているので来年以降はいつするのでしょうか?
現在お金が無いので、枚岡神社へ行くのは遠慮したのですが、天長祭に行ってこようと思って平安神宮へ行ってきました。しかし、拝殿の外から眺めるのみでどういった段取りで進んでいくのかもわかりませんでした。
なので。午前11時からの東山七条を南へ行った新熊野神社(いまくまのじんじゃ)のつなかけ祭に行ってきました。到着した時祭が始まっていました。
宮司の方から説明がありました。新熊野神社では樹齢900年の大樟に新たなしめ縄を掛ける神事です。この樟は熊野から運ばれた後白河法皇御手植えの樟と言われています。もともと自然に生えていた御神木であれば、樹齢千年、2千年というのも珍しくありませんが、植えた人が明らかになっていて、さらに落雷の被害もなく今もまっすぐに伸びていている木は世界でも例を見ないとのことでした。
拝殿に置かれている大綱を御神木まで運ぶのですが、「どうぞ参加して下さい」と言われて軍手を渡されたので私も運ぶのに参加しました。総勢50人ぐらいが途中で「ヨイショ」といって綱を持ち上げたりして御神木のまわりまで移動させました。中には西洋人の観光客も参加されていました。
その後紙垂を渡され、脚立に登って紙垂を結びつけました。
そして境内に設置された斎場で神事が行われました。宮司が祝詞を奏上した後、鬼門の北東方向から切麻と塩を撒かれました。その後、全員で玉串奉奠となりました。ナヌ、今までこんなことやったことないぞと思うと、宮司の方から「奉納の仕方は問いません、心を込めていただく事が大切です」と仰られていました。私も行いましたが、実際となると文章で書いてあったことを覚えているだけのことを行うのは簡単にはいかないです。
今熊野神社ですが、本殿に祀られているのが熊野牟須美大神(イザナミ)であり、本地仏は千手観音です。ここは京都で熊野参りが出来るようになっています。本殿左側の左に「上之社」があって、速玉之男大神(イザナキ・薬師如来)と熊野家津御子大神(スサノオ・阿弥陀如来)です。上四社であれば、本殿の熊野牟須美大神を入れてもアマテラスがいないではないかとなるのですが、本殿右側の左に天照大神(アマテラス・十一面観音)が祀られている「若宮社」があります。
「上之社」の右に「中之社」があるのですが、天忍穂耳命(アメノオシホミミ・地蔵菩薩)、瓊々杵尊(ニニギ・龍樹菩薩)、彦火火出見尊(ホオリ(山幸彦)・如意輪観音)、鵜葺草葺不合命(ウガヤフキアエズ・聖観音)の四柱が祀られています。すなわち、アマテラスの子がアメノオシホミミ、アメノオシホミミの子がニニギ、ニニギの子がホオリ、ホオリの子がウガヤフキアエズと来て、ウガヤフキアエズの子は初代神武天皇です。
本殿右側には左には「若宮社」ですが、右には「下之社」があって、稚産霊命(ワクムスビ(穀物の神)・釈迦如来)、軻遇突智命(カグツチ(火の神)・文殊菩薩、普賢菩薩)、埴山姫命(ハニヤマヒメ(土の神)、毘沙門天)、弥都波能売命(ミヅハノメ(水の神)、不動明王)の四柱です。
2年前に行った時は、いろんな神様がいてサッパリわからなかったのですが、八百万の神カードで神様の名前を覚えるとここの神様の関係性がわかってきます。すなわち本殿と上の社はイザナキとイザナミ、そしてイザナキの禊から生まれた三貴神のうちのアマテラスとスサノオ(なんでもう一神の私の守護神のツクヨミを仲間外れにするねん!(笑))、中之社は先ほども申し上げましたが、アマテラスの四代下までの子、下之社はイザナミがカグツチを生み、苦しんでいる際にイザナミの尿からワクムスビとミヅハノメが、イザナミの大便からハニヤマヒメが生まれたことで全てイザナミに関連します。
小坂先生から八百万の神カードで24柱の神様の名前がスラスラ言えるのはすごいことと仰られていたのですがあまりピンと来ませんでした。しかし、確かに24柱の神様を知っていて、古事記における神様の関連性がわかる人は現状ではそんなにいないように思います。みなさんも八百万の神カードで神様を覚えましょう(笑)。
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