土日はハンナリーズのアウェイ戦を見に行ってきましたが、日曜日にはBリーグ千葉ジェッツとアルバルク東京の試合で11人が退場するという事件が起こりました。
http://www.sanspo.com/sports/news/20161031/spo16103105040001-n2.html
先日の日本シリーズでデッドボールがあった時に両チームの選手が飛び出してきたのを見たのですが、これを見てバスケットボールの試合ならもともとグラウンドにいた選手以外は全員退場だなと思っていたのですが、本当に起こってしまいました。
Bリーグの試合はFIBA(国際バスケットボール連盟)のルールに基づいて行われます。FIBAのルールによると「Art. 39 Fighting」という項目があって、39.2. Ruleには、
39.2.1. Substitutes, excluded players or team followers who leave the team bench area during a fight, or during any situation which may lead to a fight, shall be disqualified.
39.2.2. Only the coach and/or assistant coach are permitted to leave the team bench area during a fight, or during any situation which may lead to a fight, to assist the officials to maintain or to restore order. In this situation, they shall not be disqualified.
39.2.3. If a coach and/or assistant coach leaves the team bench area and does not assist or attempt to assist the officials to maintain or to restore order, they shall be disqualified.
39.2.1は、ファイティングが起こっているとき、あるいは、ファイティングを引き起こしかねない状況にあるときに、 ベンチを離れた交代プレイヤー、出場できないプレイヤー、あるいは、その他のチーム関係者は、退場となる。とあり、
39.2.2には、ファイティングが起こっているとき、あるいは、 ファイティングを引き起こしかねない状況にあるときに、ベンチを離れてレフェリーが止めるのを手助けできるのは、 コーチ及び/又はアシスタントコーチだけである。とあります。
今回の11人退場の内、この件で退場になったのは、千葉の西村、荒尾、原、ストーン、伊藤の5人と東京の二ノ宮、松井、ネイミック、田村の4人の合わせて9人でした。
ところで、昨年までのbjリーグ(日本プロバスケットボールリーグ)は独自ルールがありましたが、このルールだと、ファイティングは「Art 33.ファイティング」に
1.コート上やコートの周囲で暴力行為が起こったときや、起こりそうなときに、暴力行為に加わったチーム・メンバー、コーチ、チーム関係者は失格・退場となる。
であり、暴力行為を起こさない限り退場にはありませんでした。なお、仮に止めるために出て行った選手については、「Art 31.テクニカル・ファウル」の中の
5.チーム・メンバーのテクニカル・ファウル
9)審判の許可を得ないでベンチ・エリアから離れる
に該当しますので、相手にフリースロー1個が与えられますが、退場にはなりませんでした。
しかし、この両チームは昨シーズンNBLにいたチームですし、9人の内、bjリーグのチームの在籍経験がある選手は田村だけですので、少なくとも8人はbjリーグのルールと間違えたとも思えません。ただ、チームのメンバーが乱闘に巻き込まれたら助けに行くというのは自然だと思います。
プロ野球もベンチにいる選手は乱闘の際にグラウンドに入ったら退場というようにすれば、乱闘が大きくならない気がします。しかし、グラウンド内の選手やコーチは止めることが出来るのであれば、星野仙一みたいな監督なら、中日の監督時代のように乱闘要員を兼任コーチで一塁コーチにするようなことをするかもしれませんが(笑)。
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