今日は京都市国際交流会館に行ってきました。平安童舎が企画している「しろおび京都塾」でした。第3回ですが前回はほぼ1年前でした。今回も「祇園祭細見 〜帰ってきた、アノ私的愉しみ方講座! 祭の7月を味わい尽くす2016」という祇園祭の話で、講師も前回と同じく坂田憲治氏でした。
http://fine.ap.teacup.com/takezumi/4060.html
参加者に「若あゆ」という和菓子が配られたのですが、占出山で売られるとのことです。
京都の方はご存知だと思いますが、祇園祭は7月1日から1ヶ月間に渡って開催される祭です。前回の日記に書きましたが、本来の祭は17日に行われる神幸祭で八坂神社に素戔嗚尊 (すさのをのみこと)、櫛稲田姫命 (くしいなだひめのみこと)、八柱御子神 (やはしらのみこがみ)の3体の神輿が御旅所へ運び、24日の還幸祭で災いをきれいにして3体の神輿が八坂神社に戻るものです。
7月1日の吉符入から31日の夏越祭まで、実際の写真と共に説明頂きました。2日は籤取式で昨年観覧に応募してスカだったのですが、今年は応募を忘れていました。
今回も祇園祭の面白くあまり知られていない話満載でした。少し挙げてみますと、
神幸祭と還幸祭では中御座、東御座、西御座の3つの神輿が巡行しますが、それぞれ担当する神輿会があります。
神幸祭の行列の先頭には「勅板」です。これは円融天皇が神輿を巡行して良いという許可証のようなものです。
現在、前祭と後祭で巡行されるのは合わせて33基ですが、鉾と言われるのは6基です。四条烏丸の東にあるのが長刀鉾、一筋西の四条室町から見て東が函谷鉾、西が月鉾、南が菊水鉾、南が鶏鉾です。さらに一筋西の四条新町の北に放下鉾があります。それ以外に傘鉾が2基、船鉾が2基、曳山が3基、舁山(かきやま)が20基です。今まで、南観音山や岩戸山などの曳山と鉾の区別が付かなかったのですが、今日ようやく違いがわかった次第です。
もともと鉾にはお稚児さんがいたのですが、今では長刀鉾を除き、稚児人形になっています。放下鉾はの稚児人形は動くのですが三光丸という名前がついています。他の鉾の稚児人形も菊水鉾の菊丸など名前がありますが、鶏鉾の稚児人形には名前が無いそうです。
山鉾巡行のハイライトは四条河原町と河原町御池の辻回しですが、江戸時代に「東洋のエジソン」と言われた「からくり儀右衛門」こと田中久重が辻回しをスムースに行う方法を提案したそうです。しかし、伝統を壊すということで却下されたそうです。もし採用されて簡単に辻回しをすることが出来れば現在、山鉾巡行の見どころにはならなかったでしょうね。
京都の神輿と江戸の神輿の違いもいくつか言われていて、一つには江戸の神輿は女性も参加するが京都の神輿は女性は参加しないと言われていました。
最後に今回特に注目なのが一昨年150年ぶりに復活した大船鉾で、昔は船首に龍頭があったのですが、昨年まで龍頭はありませんでした。今年白木の龍頭が船首に復活するそうです。
それ以外にも面白い話があって、7月1日からの祇園祭が楽しめそうです。
途中でクイズがあったのですが、非常に難しく、「しろおび」ではなくて「くろおび」ではないかと思いました。しかし、お話そのものは「しろおび」の私でもよくわかる内容でした。
本来ですと1時間半お話があって、30分交流会だったのですが、話が2時間半近くになってしまいました。アンケートにはイベントは3時間にしろと書いておきました(笑)。
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