今日はびわ湖環境ビジネスメッセに行ってきました。
場所は長浜ドーム。北陸本線の田村駅から歩いて5分ぐらいのところです。
家を10時前に出たのですが、着いたのは12時前でした。一通りサッと回ってみました。ビジネスメッセだけあって中心は各社が開発したエコ関連の製品でした。
この展示会へ行った一番の目的は午後1時半からのセミナーでした。会場の長浜バイオ大学へは10分近くかかります。そして、長浜ドームの近辺には食べられそうなところは無かったので、会場内で販売されている弁当を買うことにしました。
いくつか出店していたのですが、近江肉牛丼に目が行きました。値段は700円。ところがポスターを見ると650円と印刷されているのをマジックで消して700円と書かれていました。他にも800円と印刷されているのが850円と書かれていました。よく売れない場合に値段を下げることはあるのですが、値段を上げるというのはお目に書かれません。近くに食べるところが無いのをいいことにしてぼったぐろうとしているなと思って買うのをやめました。別の店で「びわ湖環境メッセ釜めし」というのが残り1つで500円と安かったので買うことにしました。買う時に店のオバハンからご丁寧に「容器はこちらに返して下さい。」とのことでした。
おそらく、容器が陶器製でゴミ箱に入れるのはまずいからというのは解っていても牛丼の件がありますから、ミミッチイことをしてるのではと感じてしまいます。容器を持って帰ろうかと思いましたが、荷物になるだけなので返しました。
休憩所はプラスチックの椅子が階段状になっていて、bjリーグの試合を見に行った時に食事するような気分でした。
1時になったので、風雨が強い中、長浜バイオ大学に移動しました。セミナーは「次世代エネルギー 〜メタンハイドレートの実用化に向けて〜」でした。メタンハイドレートはニュースなどで聞くことがありますが、詳しくは知らなかったので参加しました。
講演はまず、経済産業省資源エネルギー庁の高倉秀和氏から「メタンハイドレートの商業化に向けた取組」についてでした。メタンハイグレートはメタンとガスが低温・高圧の状態で結晶化した氷状の物質のことであり、当然火を近づけるとメタンが燃えて水が残ります。メタンガスは天然ガスの主成分で石油や石炭に比べ燃焼時の二酸化炭素排出量が少ないことや資源が無いと言われている日本近海にも存在が確認されています。ただし、地中に固体で存在しますので、石油などのように井戸を掘っても自噴しないので新たな生産技術の開発が必要です。日本近海には太平洋側に砂の中に混じった「砂層型メタンハイドレート」と日本海側に岩盤状になっている「表層型メタンハイドレート」の存在が確認されています。
もともと政府は太平洋側のメタンハイドレートの開発は行われていたのですが、日本海側の開発は後回しにされていました。第二次安倍内閣によって「海洋基本計画」が策定され、日本海側も開発の見直しがされるようになりました。
次に独立総合研究所の青山千春氏による「希望の現場、メタンハイドレート」と題した講演でした。海洋基本計画によって見直しが行われたのは青山氏の功績が大きいと思われます。講演はメタンハイドレートを自然科学的にと社会科学的に解説されました。
青山氏は魚群探知機を使って、メタンハイドレートの有無がわかることを発見しました。メタンハイドレートは水深200m程度になると水温が上がってメタンガスと水に分解します。さらに魚群探知機で200mより下に巨大なメタンプルームというメタンの柱が確認できます。メタンは二酸化炭素以上の温室効果ガスですから、浮上してくるメタンは燃焼させて二酸化炭素にした方が地球環境にも良いことになります。
社会科学的にですが、日本海のメタンハイドレート計画を柔軟に改善できない体質や海外の石油や天然ガスを高く売った方がもうかるという既得利権でなかなか進みませんでした。しかし、第二次安倍政権になって方針変更となりました。特に日本海側は韓国、中国、ロシアが利権をねらっています。この魚群探知機を使った海洋資源の探査システムは各国で特許を取っていますが、その目的は金儲けでは無く、韓国や中国が特許を取ることで利益を独占しないように無断で行わせないことであって、無料で許可しているとのことでした。
メタンハイドレートは御坊のエネルギーパークで紹介されているとのことでしたが、今すぐにでも行ってみたいと感じました。今回の話はよくわかる話でしたし、もっと国民にメタンハイドレートについて知ってもらう必要があると思いました。
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