昨日、蒲郡に行ってきましたが、近くを歩いてみることにしました。名鉄の蒲郡線ですが、子供の時家族で西浦温泉や当時あった猿ヶ島やうさぎ島へ行ったのを覚えています。猿ヶ島やうさぎ島は今はありませんが、それ以来蒲郡線は乗ったことが無いので、蒲郡線を使って蒲郡まで行こうと思いました。
金山から新安城へ行き、西尾線へ。子供の時は帰りはうさぎ島などに行って東幡豆から名古屋まで特急で行ったのを覚えていますが、今は新安城からは蒲郡に直通する電車は無いようです。
新安城から普通電車で終点西尾まで。西尾駅で観光スポットでもないかと探してみると地図があって「華蔵寺」というのを見つけました。西尾線の終点で蒲郡線と接続している駅に「吉良吉田」という駅がありますが、この一帯は昔、忠臣蔵で有名な吉良上野介義央が治めていたことから吉良町という名前がついています。そして華蔵寺は吉良氏の菩提寺になっているとのことです。
西尾駅からさらに2駅進んだ上横須賀駅で下車。ここから歩いて20分ぐらいのところに華蔵寺があるようです。
上横須賀駅からはほぼ一本道で華蔵寺までいけます。また、ウォーキングコースになっています。途中至る所に馬に乗ったブロンズ像があるのですが、乗っているのは吉良上野介です。
華蔵寺に到着。門には「吉良家菩提寺」とありました。
石段があるのですが、危険なので左右の坂道を使うようにとありました。左の坂道を上っていくと「赤馬会館」というのがありました。先ほどの吉良上野介が乗っていた赤毛の馬は「赤馬」と呼ばれ、「吉良の赤馬」として民芸品になっています。中には元吉良校長だった方が集められた赤馬四千点が展示されていました。
そこからさらに登っていくと、吉良家の墓所がありました。
印象に残ったのはそこにあった「真実を求めて」の石碑でした。
「赤穂浪士が切腹を命じられたのは、吉良公は治水等の功績が大で評判の良い名君であったからである」とありました。また、「名君を暗殺したものを忠臣としたのでは、武士道にも反し芝居にならないので、小説家、劇作家たちが、興味本位にいろいろのつくりごとをして、吉良公を極悪人に仕立て上げ、忠臣蔵として世間に広めたものである」とありました。
そして、「日常交際のイザコザを、殺し合いで解決したのでは、人間としても恥ずべき事であり、世の中が殺伐となる。お互いが腹のにえくりかえるような事があっても、どちらかが「汝の敵をも許す」といった人類愛に目ざめたならば、世の中は明朗となる」とありました。民芸品の赤馬といい、この一帯の人にとっては吉良上野介は名君であるというのがよくわかりました。
隣には「花岳寺」がありました。本堂は吉良上野介の姉、光珠院の菩提を弔うために寄進された祠堂金をもとに建築されたとのことです。
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