今日は京都市主催の「動く消費者講座」に参加しました。
動く消費者講座は食品工場を見学するバスツアーです。
本日行ったのは。南丹市八木町にある「雪印メグミルク京都工場池上製造所」でした。ここはHACCP(ハサップ)という食品製造の衛生管理の方法を取り入れている工場です。京都駅から貸切バスで50分ほどで到着しました。
行きのバスの途中、まずHACCPについての簡単な説明についてDVDが流されました。そのDVDも頂きました。
HACCPですが、「Hazard Analysis and Critical Control Point」の頭文字を取ったもので、もともとNASAで絶対に食中毒を起こしてはならない宇宙食の衛生管理の方式として考案されたのが始まりです。例えば、食品の製造工程で安全な食品にするための重要な工程が殺菌工程とするならば、それを重要管理点としてその加熱温度や時間を監視し管理値から外れていた時には製品を廃棄するなどの処置が取られます。

工場ではまず、パワーポイントで工場の説明がありました。この工場は平成13年に出来て24時間3交代で稼働しています。この会社ですが3つの会社が合併してできたとのことでしたが、その中に「松原牛乳」がありました。子供の頃、家の近くのパン屋で松原牛乳の瓶牛乳が売られていて、毎日のように飲んでいました。瓶には「宮内庁御用達」の文字が印刷されていました(今なら景品表示法で問題になったりJAROがクレームを付けてきたりしそうですが(笑))。学生時代には松原牛乳の自動販売機があったりしましたが、いつしか聞かなくなりました。
ラインは牛乳、乳飲料、果汁のラインが合わせて6ライン、ソフトヨーグルト、ナチュレ恵、殺菌乳出荷がそれぞれ1ラインあって、プライベートブランドの製品も入れると80種類生産していて、昨年の生産量は105,500klになるそうです。
工場に入荷される生乳ですが、北海道から46%、京都から34%を占め、北海道産は小樽から敦賀まで船で運ばれるそうです。
工場は天井と壁がステンレスになっていて、全国でも珍しいそうです。床はレンガタイルで、一般区域の他に準清浄区域、清浄区域とあって、エアーシャワーの入場や気圧差で外部から空気が入らないようにしています。
また、環境マネジメントシステムのISO14001の活動を行っており、環境にやさしい冷却設備や分別収集の他に、工場の周りは田畑が多いので夜間の照明光によって稲などに影響が出ないような配慮をしています。
その後、牛乳の脂肪を柔らかくする均質から容器詰めの工程を総務の方の案内で見学者用の廊下から見ました。また、品質検査室があって、成分検査の他に人間の味覚などによる「官能検査」が行われており、従業員が検査士として認定されており、そのリストも貼られていました。実際の製品に甘味や苦みを混ぜて、それが不良品と判断できるかといった訓練をされているようです。思わず、外注監査している気分になって検査士に認定されるまでの教育方法について質問しました。この質問には総務では無く後ろにおられた品質管理課長が出てきて「まず正常品の味からしってもらうことから始まります。」と答えて頂きました。
最後に質問の時間でした。オバハンがスーパーで陳列されている牛乳が横になっているとか質問していたのですが、これはここで言うことじゃないだろうと思いながら私も「ISO14001は認証取得しているが、HACCP以外に品質面で認証取得しているのは無いのか?」と質問しました。これも品質管理課長から「工場としてSQFのLevel2を認証取得しています。」とのことでした。
食品工場に見学に行ったということは小学生以来ありませんでした。私の場合、どうしても品質の目で見てしまいますが、有意義なものでした。「消費者講座」ということで参加者はオバハンが多かったですが、学生ぽい人もチラホラ見かけました。
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