今日は、工場保健会に行った後、近くの西京高校へ。「第5回京都21世紀教育創造フォーラム」に行ってきました。テーマは「日本の未来と人づくり −グローバル時代のサイエンス教育像−」でした。
2時まではプレ企画として、子供向けの公開実験や高校生のポスタリゼーションなどでした。
高校生のポスタリゼーションは理学部卒の私でも見る気がしない内容の発表もありました。
立命館守山高校が野洲川の支流の大川の水質改善について発表していました。内容を高校生から聞きましたが、地元の人と一体になって活動していて素晴らしい内容だったと思います。
3時からシンポジウムで、基調講演は「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーの川口淳一郎氏でした。講堂が一気に満員となり、午前中は子供が多かったのがグッと年齢層が高くなりました。
川口先生の講演を聞くのは3回目ですが、大切なのは結果(What)であって、過程(How)では無いとか学校や論文はHowは教えてくれてもWhatは教えてくれないとか以前も聞いたのですが「2番じゃダメなんですか」という迷言は、格付けされないと判断できない日本人を象徴しているなど言われていました。
確かに日本の場合、何日も徹夜をしてやり遂げたというのは評価されますが、サボりながら同じ結果を出したとしても評価されない「How」を見られる場合が多いように感じます。また、はやぶさがあれだけのトラブルを起こしながら地球に帰還したのは「How」を知っているだけでは決して出来なかったと思います。
休憩時間に川口先生の本を売っていたので買いました。時間がある時に読んでみたいと思います。
その後、パネルディスカッションでした。川口先生の講演が目当ての人が多かったのか、3分の1ぐらい帰ってしまわれていました。
しかし、この日、最も印象に残ったのは、「我慢しろ」と言った時は必ず対案を用意してほしい、でないとそれは「諦めろ」と言っているのと同じであるということでした。私も、若いとき「辛抱しろ」と言われたことがありましたが、結局は「諦めろ」でした。
川口先生が石原知事や橋下市長と野田首相の違いについて、直接選挙と間接選挙の違いを言われていました。私は、石原知事や橋下市長が支持されるのは尖閣諸島、脱原発、市役所改革にしても「What」を言っているからだと思いました。彼らの「What」を全面的に支持しているわけではありませんが、問題なのはそれを批判する連中がダメダメ過ぎるということです。彼らは批判はするのですが、対案が出て来ません。そして批判は公約に無かったとか「How」に対してです。批判している者にも子供や学生がいると思うのですが、結局彼らについたものは改革を考えたとしても実質的に諦めろと言われた末に「残念な人」を生み出してしまうでしょう。今の子供にはこういった残念な人にはなってもらいたくありません。
あのパネルディスカッションは、未成年の子供を持っている人は聞いてほしかったと思いました。
ブログランキングに登録しました。下記のクリックをお願いします。
人気blogランキングへ

0