月曜日に平河町の都市センターホテルで開催された日本規格協会主催の「標準化と品質管理全国大会2011」に行ってきました。以前、大阪の地方大会には行ったことがありましたが、全国大会に行くのは初めてでした。大会は2日間で初日は特別講演が2つ、火曜日が5つの会場に分かれての講演なのですが、初日の特別公演のみ参加しました。
まず1つ目は「「はやぶさ」が臨んだ人類初の往復の宇宙旅行、その7年間の歩み」と題して、独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の川口淳一郎教授の講演でした。
小惑星で何がわかるかという話については、先日受験した天文宇宙検定を思い出しました。日本人が英語が上達しないのはなぜかという話があって、それは日本人は完璧主義で出来ない理由を探してしまうからだと言われていました。私に当てはまる内容だと思って聞いていました。
マスコミの話を聞いていると単にはやぶさが遠くの小惑星に着陸したという話しか聞こえてきませんが、はやぶさはロボットであり電波でも往復30数分かかるとのことで毎秒1cmのコントロールが必要だったとのことでした。
はやぶさはイトカワに着陸して離陸した時に燃料漏れを起こしてしまい「死んで」しまったのですが、「やるべきことはやりつくしたのか」の思いで救出作業を行ったとのことです。そして、7週間目ではやぶさからの電波が受信されました。はやぶさにふるさとの地球を見せたかったという思いがあったそうです。最後にはやぶさはその身を挺してイトカワのサンプルの入ったカプセルを地球に届け自身は燃え尽きていったという話では思わず涙を流してしまいました。
2つ目は「国際標準化の意味の変容の多様化」と題して、NPO法人産学連携推進機構理事長の妹尾堅一郎先生の講演でした。
まず最初に、川口教授の講演が終わって帰る人が続出するのが心配だったという話で爆笑になりました。
まず、3つの質問があったのですが、その内の1つは「技術の○○」の○○に当てはまる企業名を入れよ、という内容でした。これは例えば日産、トヨタ、パナソニック、東芝、日立など日本の大手企業は大体当てはまるのですが、今時価総額ナンバーワンのアップルについては「技術のアップル」とは聞かないということでした。すなわち技術だけでは勝てないと言われ私はショックを受けました。
そして、2つめの質問は「ストロベリーとナガオカ」で共通することは何かということでした。私は「ナガオカ」でピンと来たのですが、ストロベリーは携帯電話を折りたたむために使うヒンジで、ナガオカはレコード針でナンバーワンになった企業でした。しかし、前者はスマートホン、後者はCDプレーヤーの台頭で結局衰退してしまいました。
結局、日本は技術はあってもビジネスモデルがよそからであるために、ビジネスモデルの変化によってその技術が陳腐化し敗れてしまっているということでした。今後の日本の進むべき道について考えさせられる内容だったと思います。
会社を休ん行きましたので、火曜日の講演は聞けませんでしたが聞いてみたい講演もありました。次回は2日休んで行きましょうか?
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