今日のフジサンケイビジネスアイから
パナソニックが、五輪会場など大規模施設向けに販売してきた大型の映像表示装置「アストロビジョン」事業から事実上の撤退を図ることが25日、分かった。中国メーカーなどの安価な製品が市場に出回り、ここ数年は販売が伸び悩んでいた。世界中が注目する“ひのき舞台”での広告効果を優先してきたが、業績悪化が経営を圧迫し、営業停止を余儀なくされた格好だ。パナソニックは、世界的な景気後退の影響で業績が急激に悪化、不採算事業からの撤退で経営資源を成長分野に集中させ、事業の立て直しを図る考えだ。
アストロビジョンは、1981年に旧松下通信工業(現パナソニックモバイルコミュニケーションズ)が開発し、旧松下電器産業(現パナソニック)が販売してきた。これまでに国内外で500台程度を販売し、現在は国内だけで百数十台が稼働しているとみられる。
中でも、パナソニックは88年から五輪公式スポンサーを務めていることから、五輪会場での設置は長年に渡って続けてきた。昨年8月の北京五輪でも、開閉会式が行われた北京国家体育場をはじめ18会場に計25画面を設置。また、国内でも西武ドーム(埼玉県所沢市)や、京セラドーム大阪(大阪市西区)などに設置しており、「多くの人が注目するスポーツイベントなどで、パナソニックのブランドを国内外で高める効果があった」(パナソニック関係者)と広告効果も発揮していた。
ただ、最近は中国や台湾など新興海外メーカーから安価な類似製品が投入されるようになり、パナソニック製品は「質は高いが高価格で手が出しづらい」(大手電器メーカー)と劣勢を強いられていた。最近の売り上げは数十億円規模に落ち込んでいたとみられ、今月上旬に国内市場からの撤退を決めた。
ただ、依然として引き合いがある海外向けについては4月以降も販売を継続し、2012年のロンドン五輪でも設置する見通し。中国工場での生産は続ける。また、国内でも購入者向けのメンテナンスは継続し、部品についても7年間は保管する。
パナソニックでは、昨秋以降の業績の急激な悪化で、09年3月期に3800億円規模の最終赤字に転落する見通し。今年1月に発表した09年度の経営方針では、国内外で27カ所の閉鎖を含む製造拠点の統廃合や、1万5000人の人員削減・配転とともに、06年以降、連続して赤字が続く不採算事業からの撤退を掲げている。
“選択と集中”による構造改革の一環として、すでに携帯音楽プレーヤーの生産も、昨年末に中止したことも明らかになっており、アストロビジョンからの撤退も同様の措置と見られる。今後は薄型テレビ「VIERA(ビエラ)」など、一般消費者向けの成長分野に経営資源を集中させる方針だ。
(三塚聖平)
アストロビジョンと言うと私が思い出すのは西宮球場です。西宮にアストロビジョン付きのスコアボードが出来た当時はカラービジョンは西宮とオーロラビジョンの後楽園ぐらいでした。阪急ブレーブスの攻撃の時はブレービーのアニメが出てきたり、ブーマーの打順になると竜巻のアニメが出てきたりしたのを覚えています。しかし、一番頭に残っているのは相手投手がノックアウトされた時に映るブレービーが相手のパンチをことごとくかわして後、相手がコテンとひっくり返るアニメです。球場であれほど相手をバカにしたアニメは見たことがありませんでした(笑)。
西宮がカラービジョンだったというのは学生時代は自慢の一つでした。よく西武球場で「悔しかったらカラーで映せ」と野次ったりした想い出があります。
西宮球場が取り壊されることを知って球場を見るために最後のアメフトの試合を見に行ったのですが、その時は既にスコアボードはありませんでした。
中国製品の台頭で価格競争になると辛いです。これも時代の流れでしょうか。
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