昨年宅建に合格しましたが、日曜日に今年の宅建の試験が行われました。ネットである1問について議論が起こっています。
その問題は
木造の建築物に関する次の記述のうち、誤っているのはどれか。
1.と2.は省略
3. 2階建ての木造建築物の土台は、例外なく、基礎に緊結しなければならない。
4. はり、けたその他の横架材の中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをする場合は、その部分を補強しなければならない。
答えは4.で建築基準法施行令第44条に
はり、けたその他の横架材には、その中央部附近の下側に耐力上支障のある欠込みをしてはならない。
ですから、欠込みをする場合というのは誤りになります。
また、3.については、建築基準法施行令第42条第2項に
土台は、基礎に緊結しなければならない。ただし、前項ただし書の規定によって指定した区域外における平家建ての建築物で延べ面積が五十平方メートル以内のものについては、この限りではない。
とありますので、2階建ての場合は「ただし、・・・」以降の文言は当たらないことになり正しい選択肢となります。
しかし、この条文以外に例外があるようで、一部の人がW正答だの没問だの騒いでいるようです。おそらく30点台前半の人でしょうが、必死です。
身元が基本的にわからない「2ちゃんねる」で騒いでいるのならまだわかるのですが、mixiの宅建コミュニティにまでトピックを立てて書いている者がいます。この人もおそらく30点台前半でしょうが、身元が明らかになりやすいmixiですから正に「恥も外聞も無く」ですね。
この問題の場合、どう考えても4.は誤りです。これを正しいとした人は間違いのはずです。確かに3.もあまり良い選択肢ではないですが、非常に細かい所を突いて(恐らく後付けでしょう)、Wにしろだの言うのは正しい4.を選択した人が割りを食うことになります。また、没問にしろと言うのは恐らく1.や2.を選んだ明らかに間違った者がドサクサ紛れで点をもらえるかもしれないと騒いでいるのでしょう。
もし仮に宅建試験が、eco検定の様に絶対評価で7割取れれば全員合格と言うのであれば、どんどんW正答や全員正解にすれば良いと思います。しかし、宅建は相対評価です。W正答や全員正解は慎重にしないと、割りを食うのは正しく理解して4.を選んだ人です。3.を選んだ人は納得いかないかもしれませんが、私は4.を選んだ人が割りを食う方が余程納得いきません。
似たようなものが、今年の社労士試験にもありました。択一の厚生年金保険法で誤植があって、受験生にその旨の通知が行われたのですが、静岡会場のみその通知がされなかったという問題で大騒ぎになりました。しかし、静岡で受験していたのは1088人しかいませんでした。しつこく騒ぐのは合計が40点台前半か厚年が2点か3点だった者でしょうし、該当する全員が騒ぐとも思えないので、恐らく関係者は2桁いく程度ではなかったかと思います。従って、残りは別の会場でDを選択した者とか、A,B,Cを選択した明らかに間違った者が、1点取れるかも知れないと騒いだのだと思います。この問題の正解のEは少し難しいので、残りの4つが正しい選択肢であることを確認してEにするという答え方になると思います。すなわちE及び静岡会場のD以外の解答者は明らかな間違いをしていたわけです。今回の通知の不手際は責められるべきですが、W正解を最小限にしたのは、正しく理解していてEを選んだ人が割りを食わない意味で評価できると思います。
私は社労士勉強会のサポーターをしていて、社労士試験は相対評価だから、受験生同士仲間でもあるがライバルでもあると言ってきました。しかし、正しい解答をしていた人を無理やり押しのけて、自分がのし上がることを言っているのでは決してありません。
試験で貪欲に1点を取りにいってライバルより多くの点を取れと言いたかったのです。試験が終わってしまえば、正にノーサイドではないでしょうか。今、文句を言っている人はその問題を解く上でどこか間違っていたところがあったわけです。それをそっちのけで文句を言うのは自分に甘さがあるのではないでしょうか。自分に甘えていてはライバルに勝つことはできないですし、合格も遠のくでしょう。
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