米で「メリークリスマス」めぐる論争from CNN.co.jp
12月に入ってから、何度かTV報道でも見かけた話題ですが。
『保守派組織「メリークリスマスを守る委員会」は、「メリークリスマス」のあいさつを掲げないデパートなどに対して不買運動を展開』とか、
『教室でのパーティーに持ち寄るナプキンの色を、クリスマスを連想させる「赤と緑」から「白」にしたことが問題となり、訴訟にまで発展』とか。
どうかしちゃってんじゃないの、と思いませんか。
「自分の信条」に重きを置くあまり「他人の信条」を無視してますよね。自分と異なる信条を攻撃しすぎ。
何を信じるかは基本的には個人の自由なんだから。ショッピングセンターや公立の学校などは色々な信条の人が混在しているんだから、そのことについてとやかく言うべきじゃないと思うのよ。
赤十字のケースを挙げます。日本では特に違和感は無いと思いますが、「白地に赤の十字」のマークですね。これは「創設提唱者(アンリ・デュナン)の母国スイスの国旗の色を反転した」のが始まりだそうです。
しかし、「イスラム諸国では宗教的な理由(十字は十字軍を連想するとして嫌われた)から白地に赤い三日月を識別マークとし」ています。
しかし、コレも「反イスラム」の地域では不都合があるため様々な標章が乱立し、宗教的に中立な第三の標章「赤水晶」が正式に承認されたそうです。
このように、「不快感を持つ人が居るならば使用を控える」べきだな、と思います。(どれほどの
人数が不快だと感じたら対応するか、という話はありますが)
「オイラはキリストを信じているから、ショッピングセンターにも学校にもクリスマスツリーを飾れ」というのはあまりにも自己中心的ではないか、と。
同様に「ブッシュ大統領、あんたもキリストを信じているんならホワイトハウスにツリーを飾れ、メリークリスマスと言え」というのも、ね。
個人宅にツリーを飾ったり、近所の人と挨拶するんならそれでもいいだろうけど、大統領として国民に向けては宗教色を薄めるべきだと思うんですよね。
似たようなことは、小泉首相の靖国参拝にも言えるかもしれない。遺族会に対してはアピールになるだろうけど、そもそも「政教分離」の大原則もあることですし。

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