「TBSブロードキャスター」を見ていたんですが。
例の、「姉歯」偽造事件の報道で、"問題になったマンションの近くに住む建設関係者"が、顔ぼかしでコメントしてました。
「建設中からおかしいと思ってました」
「何だ、このマンション。柱、細いな」
「
タンクローリーがあまり来ないし」
"建設関係者"で、"柱の太さを見かけで判断できるほどの人"は、「
タンクローリー〜」なんてコメントはしない。タンクローリーの出入り数で工事の内容は把握できない。
そりゃあ、建設現場にもタンクローリーは出入りします。建設機械の燃料補給にね。でも、マンションの構造が外から見て判断できる頃には、タンクローリーが出入りするような工種はもう終わってますから。
多分、この番組では「生コン車」のイミで言っていたんだと思う。
それこそ、"建設関係者"では無いことがモロバレ。
報道側の仕込みか、近所の目立ちたがり屋の
妄言にうっかり乗ってしまったか。
最近、この手の「世間の風評に乗っかった」報道姿勢が顕著だと思うんですが。「コイツが批判されているから、乗っかって批判しておけば」という姿勢。
うんざり。
「鉄筋を減らすように〜」との発言についても、ちゃんと認識したほうがいいと思う。このコメントは姉歯側から出ているので弁解の余地は無いかもしれないが、単に「鉄筋を減らす」ことが悪か、と言うこと。
ここ数年は中国の建設需要に引きずられて鉄鋼価格が高騰したことは報道などでも知られる所です。それに関連して、「柱などの断面構造を、鉄筋が少なくても良い構造に変更する」という方法は
当然アリで、正当なものです。柱の太さや構造を変えずに鉄筋だけ減らすと言うのは、不正以外の何者でもありませんが。
姉歯を擁護するわけではありませんが、最近世間の風潮の尻馬に乗る報道が目に余ると思うので。

0