
ゴディバのバーチョコレートとチョコレートクリームコーヒー
一昨日のこと、珍しくアメリカから郵便小包が届いた。ところが差出人に心当たりがなく、宛先にも地名はなく「JAPAN.OKAYAMA CITY」だけだが番地は間違いなく「●44」のわが番地。宛名は「Mr.& Mrs.Omotann」とだけある。傍らのかみさんは盛んに不審がる。
本来なら受取拒否するところだが、思い当たる節があり、郵便さんもお困りだろうと考え直しひとまず受け取った。
わが裏隣は「●34」番地なのだが同じOmotann姓で、時に郵便物が誤配されることがある。もしやと思い尋ねたところ、案の定差出人は裏のおばさんの83歳になる従姉妹さんであった。アメリカに嫁いだ娘の所へ身を寄せている。小包の中身はクリスマスプレゼントだった。
ややあって裏のおばさんからかみさんに、再度のお呼びが掛かった。「コーヒーとチョコレートを贈ってくれたんじゃけど、コーヒーはインスタントしか飲まんし、年寄り二人でチョコレートをこんなには食べられん」と言いながらお裾分けに預かった。
おふくろの見舞いに帰省した弟家族に「頂き物」を出したところ、義妹が「まあ、
ゴディバのチョコ!」と声を上げる。由緒ある高級チョコレートで、そうそう口に入るものではないそうだ。みんなでひとしきり“ゴディバを肴”にして、「ゴディバ」を味わって頂いた。
バーチョコレートは4種類の詰め合わせで、「豊かな風味となめらかな口どけのミルク」、「ほろ苦い甘さのビター」、「リッチな苦味のエキストラビター」、「バニラ風味のホワイト」とそれぞれの特色ある上品な味わいであった。
一方のチョコレートクリームコーヒーはこれまた、リッチなチョコレートの香りとコクのあるコーヒーと溶け合う、まろやかで贅沢なハーモニーだった。アラビカ種コーヒー豆をていねいに焙煎して挽いてあるそうだ。
不審荷物が届いたばかりに色々と案じたものだが、これがきっかけで「チョコレート、コーヒーの結構なお味と豊かな香り」という、ひと足早いクリスマスプレゼントの御相伴に預かることができた。思いもかけず、ふとした弾みで滅多にないチャンスに巡りあえた。塞翁が馬とはこのことか。

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