親友畝尾から、娘の結婚式招待と併せて、ゴールデンウィーク中の窯出しの案内を受けていた。
本日はお日柄もよいので、午前中にお祝いを持参した。二人目の娘の良縁が相整い、親の務めを果たしてホッとした様子だった。
来る6月9日の栄えある結婚式には末席に名を連ね、心から祝福して幸せを分かち合いたい。
3日〜6日に控えている窯出しを前に、来客もなくゆっくりと話ができた。
多彩な窯変(ようへん)の中で「緋襷(ひだすき)」は彼の好きな作風の一つだが、小生は緋襷について大きな考え違いをしていた。
緋襷とは備前の土・ワラ・火の協奏により焼き物の表面に起こる赤色の発色。てっきり電気窯で焼くものとばかり思っていたら、登り窯でも焼くそうだ。しかも登り窯の一番奥で、風を送りながら完全燃焼させると、黒い炎が出ず鮮やかな緋襷に仕上がる。
スペースはあまり広くなく、いくらも取れないそうだ。
その美しい、土味の良いやわらかな緋襷の、素敵な湯呑が出ていたので、かみさんとペアーで求めた。
そしていつも拙ブログに欠かさず温かいコメント入れ支えてくださるあの方と、この方を頭に描いてもう二つ求めた。いつの日にか両人にお届けしたいものと念じている。

0