平賀源内作のキャッチコピーに踊らされるわけではないが、やはり今日はウ・ナ・ギ。今年は天候不順で稚魚の育成が悪く、昨年よりも1割程度高いそう。
うなぎの歴史は古く平安時代にまでさかのぼる。「万葉集」には、大伴家持が病弱の吉田石麻呂にあてた
『石麻呂に吾れもの申す夏痩せに吉しという物ぞ武奈伎(むなぎ=うなぎのこと)取り食(め)せ』
という歌がある。うなぎが昔から夏バテや病弱の人によい食べ物として利用されていたようだ。これには返歌があるようだが、ここでは割愛。
鰻にはカルシウムやタンパク質を始めビタミンA、D、Eも多く含まれており、肌荒れや老化を防ぎ、体力を回復させ、眼球疲労や骨を強くする働きももっている。さらに意外にも、うな丼はカツ丼、天丼などに比べてカロリーが低いだけでなく、中性脂肪を減らすEPAが含まれているので成人病予防にもよいといわれている。
まもなく本格的な暑い、あつ〜い夏の到来。スタミナをつけて乗り切るために、独り住まいの義父にも夕食に間に合うように一匹届ける。
私が出張の際に食した、印象に残る全国のうなぎ料理は、
・平成元年(1989年)11月、東京・浅草「駒形どぜう」
うなぎでではなく、どじょう料理
・平成4年(1992年)3月、静岡・浜名湖寒山寺温泉「ホテル九重」
・平成5年(1993年)9月、東京・柴又「川甚」
・平成7年(1995年)9月、福岡・柳川「御花」

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