先日の「つもり貯金に再挑戦」の話の続き。
「ザルで水を掬う」といえば、一見無駄の代名詞のように聞こえる。中国の諺で同様の表現
「底なし釣瓶で水を汲む」がある。
要約すると「底の無い釣瓶で水を汲んでも水は溜まらないが、一滴ニ滴は雫が落ちる。これを溜めていくように一生懸命水を汲む。続けていけば樽になみなみと水が溜まる。」
東大安田講堂を匿名で寄付した安田財閥の創始者、安田善次郎氏が
数々の名言を残している。(氏はオノ・ヨーコさんの母方の曽祖父でもある)
「人生は一歩一歩順を追って前進す。世路は平々坦々たるものにあらずといえども、勇往邁進すれば、必ず成功の彼岸に達すべし。勤勉、努力、節倹、貯蓄、一日も怠るべからず。」と述べておられるが、まさしく「底なし釣瓶で水を汲む」の精神に通じるものである。
「一滴」を「ワンコイン」に見立てて続けたいと思うのだが、何も財テクの極意を説いたものではない。才能がなくても努力を続けることの大事さを説いたものと肝に銘じ日々精進したい。

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