New Country Blog

Jessica Simpson ジェシカ・シンプソン 「Happy Christmas」(2010)

Jessica Simpson ジェシカ・シンプソンはテキサス州出身のシンガーで、ポストMariah Carey マライア・キャリーとしてデビューを飾りポップ・フィールドで成功を収めました。
5thアルバム「Do You Know」(2008)はSony系列のカントリー・レーベル"Columbia Nashville"からリリースとなり、Billboardの"Top Country Albums"で1位という好成績を収めました。

今回、EMI傘下のEleveneleven/Primary Waveへ移籍し、通算2作目クリスマス・アルバムをリリースしました。
Billboardの"Billboard 200"で123位、"Top Holiday Albums"で23位、"Independent Albums"で12位を記録しています。

オリジナル、カヴァー、スタンダードをバランスよく選曲しており、ビッグバンド、オーケストラ、ジャズ、ポップ、ゴスペル、ブルースなど、サウンドにヴァリエーションを持たせた仕上がりとなっています。
表向きはカントリーを離れてはいますが、やはり根底には南部娘としての誇りを感じさせ、なおかつ女性としての優しさ、艶やかさ、力強さなど、表現力豊かに歌い上げています。
メジャー・デビューから11年が経過し、もはやシンガーとして円熟の域に達しているように感じます。

特筆すべきは、アルバム中盤において、John Lennon ジョン・レノンの名曲「Happy Xmas (War Is Over)」(5)とKenny Rogers & Wynonna Juddケニー・ロジャース & ワイノナ・ジャッドのカヴァー「Mary, Did You Know」(6)でのゴスペル・フィーリング、Willie Nelson ウィリー・ネルソンをフィーチャーした「Merry Christmas Baby (featuring Willie Nelson)」(7)でのブルース/ソウル・フィーリングの流れが秀逸です。
作品としての流れを大切にした構成になっています。

これまでの華やかしいキャリアからすれば、けっして商業的には成功したとは言えないでしょう。
しかし、レーベル移籍で商業的な呪縛から解放され、心から喜んで歌っている彼女の気持ちが聴く者の心に響いてくる作品には違いありません。





Jessica Simpson ジェシカ・シンプソンの情報は…

・Official Site
・MySpace
・CMT





New Country Site更新情報

・CDs：Jessica Simpson ジェシカ・シンプソンの上記作品をアップしました。



最近の「本日の1枚」

・2010.11.25：Olivia Newton-John オリビア・ニュートン・ジョン 「40/40 The Best Selection」(2010)
・2010.05.10：Jo Dee Messina ジョ・ディ・メッシーナ 「Unmistakable: Love」(2010)
・2010.03.29：Easton Corbin イーストン・コービン 「Easton Corbin」(2010)
・2010.03.18：Danny Gokey ダニー・ゴーキー 「My Best Days」(2010)
・2010.03.04：Soundtrack サウンドトラック 「Valentine's Day」(2010)

Jo Dee Messina ジョ・ディ・メッシーナ 「Unmistakable: Love」(2010)

90年代後半から00年代前半の女性カントリー・シンガーのムーヴメントにおいて、Jo Dee Messina ジョ・ディ・メッシーナはその一翼を担っていました。
しかし、2007年に5thアルバムとなる「Unmistakable」のリリースが予定されていましたが、惜しくも見送られてしまいました。

そんな彼女ですが、実に5年ぶりの新作となるEPをリリースしました。
先の「Unmistakable」を三部作EPとして完成させ、今回はその第一弾となります。
また、年内に"Drive"と"Inspiration"のリリースも予定されています。
Billboardの"Top Country Albums"で21位、"Billboard 200"で106位を記録しています。

まずプロデューサー陣ですが、Chris Farren クリス・ファレン & J.D.M.(1,3,7)、Dunn Huff ダン・ハフ & Jay Demarcus ジェイ・デマーカス（Rascal Flatts ラスカル・フラッツ）(2)、J.D.M. & Paul Worley ポール・ワーレイ(4,5)、Jerry Flowers ジェリー・フラワーズ & J.D.M.(6)と、ヴァラエティに富んだ面々となっています。
彼女のヴォーカルですが、これまでのパワフルなものでなく適度な力加減で歌い上げており、ヴェテランとしての風格すら感じさせてくれます。

また、ヒット曲である「Because You Love Me」(8)と「Stand Beside Me」(9)のライヴ・アコースティックがボーナス・トラックとして収録されています。

コンパクトながらもシンガーとして確実に深化した彼女の姿を感じさせる作品となっています。
シリーズ続編のリリースも楽しみに待ちたいところです。





Jo Dee Messina ジョ・ディ・メッシーナの情報は…

・Official Site
・MySpace
・Curb Records
・CMT





New Country Site更新情報

・CDs：Jo Dee Messina ジョ・ディ・メッシーナの上記作品をアップしました。



最近の「本日の1枚」

・2010.03.29：Easton Corbin イーストン・コービン 「Easton Corbin」(2010)
・2010.03.18：Danny Gokey ダニー・ゴーキー 「My Best Days」(2010)
・2010.03.04：Soundtrack サウンドトラック 「Valentine's Day」(2010)
・2010.03.03：Sarah Buxton サラ・バクストン 「Sarah Buxton」(2010)
・2010.02.17：Taylor Swift テイラー･スウィフト 「Fearless Platinum Edition」(2009)

Jason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Wide Open」(2009)

Jason Aldean ジェイソン・アルディーンは、2005年の登場以降、ヒット・アルバムとヒット・シングルを放っています。
インディ・レーベル所属でありながら、メジャー・レーベル所属の若手カントリー・シンガーたちよりも、一歩抜きん出た存在となっています。

そんな彼ですが、1年11ヶ月ぶり3作目のオリジナル・アルバムをリリースしました。
Billboardの"Top Country Albums"で2位、"The Billboard 200"で4位、"Top Independent Albums"で1位を記録しています。
1stシングル「She's Country」(6)は、Billboardの"Hot Country Songs"で1位、"The Billboard Hot 100"で29位を記録しています。
また、2ndシングル「Big Green Tractor」(9)は、"Hot Country Songs"で1位、"The Billboard Hot 100"で19位を記録しています。

ビートの効いたギター・サウンドをベースとしながらも、フィドルやスティールといったカントリーらしい音色をうまく重ね合わせています。
売れっ子のプロデューサーやミュージシャンを迎えることなく仕上げており、計算つくされた緻密なサウンド・プロダクションとは一線を画し、人間味にあふれるものとなっています。
楽曲面では、ヴァラエティに富んだ多くのソングライターによるものがチョイスされており、非常に粒揃いとなっています。
男性のなかにある大らかな包容力を感じさせる優しいヴォーカルで歌い上げており、シンガーとしての実力を最大限に発揮しています。

Brad Paisley ブラッド・ペイズリーやKeith Urban キース・アーバンに続く存在として、人気および実力ともに新世代男性カントリー・シンガーのトップ集団で確固たる地位を築いた作品と言っていいでしょう。
また、男性カントリー・シンガーの入門編としても最適な作品となっています。





Jason Aldean ジェイソン・アルディーンの情報は・・・

・Official Site
・MySpace.com
・Broken Bow Records
・CMT





New Country Site更新情報

・CDs：Jason Aldean ジェイソン・アルディーンの上記作品をアップしました。



最近の「本日の1枚」

・2009.08.14：Carolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソン 「Love & Negotiation」(2006)
・2009.08.13：Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエスト 「Untold Truths」(2008)
・2009.08.03：Todd Snider トッド・スナイダー 「The Excitement Plan」(2009)
・2009.07.27：Nanci Griffith ナンシー・グリフィス 「The Loving Kind」(2009)
・2009.07.16：Jewel ジュエル 「Lullaby」(2009)



【ライヴDVD】



Jason Aldean ジェイソン・アルディーンですが、先月にはライヴDVD「Wide Open Live & More」もリリースされています。
日本製のDVDプレーヤーでも再生可能です！

やや小さい会場でのライヴで、オーディエンスとの距離が近く、またシンプルなバンド編成となっています。

今の人気からすると、今後は大規模なアリーナ・クラスでのライヴが予想されます。
そう考えると、貴重な映像記録となるかもしれませんよね。



【CMA Awards】

11月に開催される"CMA Awards"のノミネーションが、昨日、発表されました。

"Male Vocalist of the Year"のノミネーションは・・・

　Kenny Chesney ケニー・チェズニー

　Brad Paisley ブラッド・ペイズリー

　Darius Rucker ダリアス・ラッカー

　George Strait ジョージ・ストレイト

　Keith Urban キース・アーバン

・・・となっています。

今回紹介したJason Aldean ジェイソン・アルディーンですが、来年のノミネーションには期待したいですよね！

Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエスト 「Untold Truths」(2008)

Kevin Costner ケヴィン・コスナーですが、これまで俳優や監督として映画界では確固たる地位を築いてきました。
そんな彼がKevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエストとして、"Grand Ole Opry"に出演するなどカントリー・フィールドにおいて音楽活動を本格的に始動させました。
そして今回、1stアルバムをリリースしました。
Billboardの"Top Country Albums"で61位、"Top Heatseekers”で35位を記録しています。

ナッシュヴィル、ロサンゼルス、サンタ・バーバラでレコーディングされています。
アーシーな南部の響きと爽やかな西海岸の響きを感じさせ、カントリー・ロックやウェストコースト・カントリー的なアプローチをしているサウンドとなっています。
そんなサウンドに、彼のややシャガレ気味のヴォーカルがかさなり、いい雰囲気を醸し出しています。

過去の名声に頼ることなく、また俳優業の片手間でもなく、真剣に音楽と向き合っている姿勢を感じさせます。
それは、大物プロデューサーや豪華ゲスト・ミュージシャンを迎えることなく、古いつきあいであるバンド・メンバーとのグルーヴ感を大切にした仕上がりとなっていることからも明らかです。



Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエストの情報は・・・

・Official Site
・MySpace.com
・CMT





最近の「本日の1枚」

・2009.08.03：Todd Snider トッド・スナイダー 「The Excitement Plan」(2009)
・2009.07.27：Nanci Griffith ナンシー・グリフィス 「The Loving Kind」(2009)
・2009.07.16：Jewel ジュエル 「Lullaby」(2009)
・2009.06.25：Rachel Proctor レイチェル・プロクター 「Only Lonely Girl」(2007)
・2009.06.19：Brad Paisley ブラッド・ペイズリー 「Playlist: The Very Best Of Brad Paisley」(2009)



【カントリーとの接点】

Kevin Costner ケヴィン・コスナーが音楽活動をしているのは、意外と知られていないかもしれませんよね。
しかも、カントリーとしてです！

そんな彼とカントリーとの接点といえば・・・。



やはり、彼が出演した映画「ボディガード」の主題歌「I Will Always Love You」（Whitney Houston ホイットニー・ヒューストン）でしょうか！？



オリジナルがDolly Parton ドリー・パートンなのは、有名な話ですよね！
カントリー・ファンのなかでは・・・（笑）

Jewel ジュエル 「Lullaby」(2009)

カントリー進出作「Perfectly Clear」(2008)に続くJewel ジュエルのアルバムです。
玩具ブランドである"Fisher-Price"より、インディでのリリースとなります。
Billboardの"The Billboard 200"で117位、"Top Independent Albums"で13位、"Top Kid Audio"で1位を記録しています。

本人いわく、子供と大人向けのララバイ（子守歌）作品となっています。
彼女自身のソングライトによるオリジナルをベースとし、「Twinkle Twinkle Little Star」(4)や「Somewhere Over The Rainbow」(12)といったスタンダードを織り交ぜた構成となっています。
ギターなどの弦楽器をメインに据え、アコースティックなサウンドとなっています。
そして、優しくもどこか情熱的に歌う、表情豊かな彼女のヴォーカルが印象的です。

テキサス州ステファンヴィルにあるホーム・スタジオでレコーディングされているせいか、彼女のリラックスした雰囲気が伝わってくるようです。
また、静かながらもゆったりとしたテンポ感があり、耳に残る仕上がりとなっています。
さらに、何度も何度も聴いいてみたい、そんな気持ちにしてくれる作品となっています。

これまでの彼女は、ポップ、カントリーなど、さまざまな表情をみせてくれました。
次はどのような作品を届けてくれるのか、楽しみなところです。



Jewel ジュエルの情報は・・・

・Official Site
・MySpace.com
・Valory Music
・Fisher-Price
・CMT





New Country Site更新情報

・CDs：Jewel ジュエルの上記作品をアップしました。



最近の「本日の1枚」

・2009.06.25：Rachel Proctor レイチェル・プロクター 「Only Lonely Girl」(2007)
・2009.06.19：Brad Paisley ブラッド・ペイズリー 「Playlist: The Very Best Of Brad Paisley」(2009)
・2009.06.18：Taylor Swift テイラー･スウィフト 「Fearless: Karaoke」
・2009.06.08：Taylor Swift テイラー･スウィフト 「Fearless [International Edition]」(2009)
・2009.06.05：Diana Jones ダイアナ・ジョーンズ 「Better Times Will Come」