New Country Blog

【今週のオススメ：2009.08 No.3】

クイーン・オブ・カントリーのReba McEntire リーバ・マッキンタイア、リヴィング・レジェンドのGeorge Jones ジョージ・ジョーンズ・・・。
この二人による贅沢な共演が、DVDで観られます・・・！？



★今週のオススメ：新譜★



Reba McEntire リーバ・マッキンタイア 「Keep On Lovin' You」

Reba McEntire リーバ・マッキンタイアですが、クイーン・オブ・カントリーとして長年にわたりカントリー界のトップに君臨し続けています。

そんな彼女がソロとしては実に5年9ヶ月ぶりとなるオリジナル・アルバムを8月18日にリリースします。

Jewel ジュエルらが所属するレーベルThe Valory Music Co.へと移籍し、はじめての作品となります。

1stシングルの「Strange」ですが、Billboardの"Hot Country Songs"において、自己最高位となる39位での初登場を記録しています。

なお、8月30日に国内盤がリリースされます。

※追記：国内盤のリリースが8月23日から30日に変更になりましたので、修正しています。

・Official Site　・MySpace.com　・The Valory Music Co.　・Rice Records　・CMT　・New Country Site



★今週のオススメ：名盤★



George Jones ジョージ・ジョーンズ 「The Rock: Stone Cold Country 2001」(2001)

50年以上のキャリアを誇るGeorge Jones ジョージ・ジョーンズですが、カントリー界のリヴィング・レジェンドとして、現在もなお第一線で活動しています。

そんな彼が2001年に自らのレーベル"Bandit Records"から初めてリリースしたオリジナル・アルバムです。
Billboardの"Top Country Albums"で5位、"The Billboard 200"で65位を記録しています。

Emory Gordy, Jr. エモリー・ゴーディ Jr.（8曲）、Keith Stegall キース・ステガル（3曲）、Allen Reynolds アレン・レイノルズ（1曲）をプロデューサーとして迎えています。
当時、若手男性カントリー・シンガーのあいだで吹き荒れていたネオ・トラディショナルのムーヴメントに、ヴェテランならではの解釈を誇示した作品となっています。
「Beer Run」(2)でデュエットしている世紀のスーパー・スターGarth Brooks ガース・ブルックスでさえ、その存在がかすんでしまうくらいです。

このアルバムがリリースされたのは、2001年9月11日・・・。
あの哀しい事件を思うと、アルバム終盤のカントリー・ゴスペルが心に響いてきます。

・Official Site　・MySpace.com　・Bandit Records　・CMT　・New Country Site



【リーバとジョージの共演】



George Jones ジョージ・ジョーンズの50周年記念トリビュート・コンサートが2枚組DVD「50th Anniversary Tribute Concert」(2007)としてリリースされています。
Kenny Chesney ケニー・チェズニー、Martina McBride マルティナ・マクブライド、Alan Jackson アラン・ジャクソン、Vince Gill ヴィンス・ギル、Amy Grant エイミー・グラント、Emmylou Harris エミルー・ハリス、Shelby Lynne シェルビィ・リン、Tanya Tucker タニア・タッカーなど、そうそうたるメンバーがコンサートに参加しています。



そして、Reba McEntire リーバ・マッキンタイアがナヴィゲーターを務めています！
・・・といっても、彼女はスタジオ撮りで、コンサート出演者とのカラミはまったくありません。
残念ながら歌声は披露せず、喋りのみの出演となっています。
コンサートのナヴィゲーターというより、DVDのナヴィゲーターといったところでしょうか（笑）
・・・でも、なんとも贅沢な共演ですよね！

【ビルボード：2009.08.22】

アルバム
Sugarland シュガーランドが2作目の1位

シングル
Taylor Swift テイラー･スウィフトが4曲目の1位



【Top Country Albums】



・ 1( -) Sugarland シュガーランド 「Live On The Inside」
・ 2( -) Gloriana グロリアーナ 「Gloriana」
・ 3( 1) Taylor Swift テイラー･スウィフト 「Fearless」
・ 4( 2) Zac Brown Band ザック・ブラウン・バンド 「The Foundation」
・ 5( 3) Soundtrack サウンドトラック 「Hannah Montana: The Movie」
・ 6( 4) Jason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Wide Open」
・ 7(11) Sugarland シュガーランド 「Love On The Inside [Deluxe Fan Edition]」
・ 8( 5) Darius Rucker ダリアス・ラッカー 「Learn To Live」
・ 9( 6) Brad Paisley ブラッド・ペイズリー 「American Saturday Night」
・10( 7) Lady Antebellum レディ・アンティベレム 「Lady Antebellum」

1位は初登場でSugarland シュガーランドとなっています。
"The Billboard 200"でも1位となっており、ともに2作連続でのトップとなっています。
Wal-Mart限定のライヴ作品(CD+DVD)となり、デジタル配信されていない状況での1位は立派です。
7位には昨年リリースの3rdアルバムがアップしてきています。

2位に注目の新人グループGloriana グロリアーナの1stアルバムが初登場しています。
"The Billboard 200"では3位となっており、好調な滑り出しとなっています。



【Hot Country Songs】



・ 1( 3) Taylor Swift テイラー･スウィフト 「You Belong With Me」
・ 2( 1) Darius Rucker ダリアス・ラッカー 「Alright」
・ 3( 2) Billy Currington ビリー・カリントン 「People Are Crazy」
・ 4( 6) Jason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Big Green Tractor」
・ 5( 4) Rascal Flatts ラスカル・フラッツ 「Summer Nights」
・ 6( 5) Randy Houser ランディ・ハウザー 「Boots On」
・ 7( 7) George Strait ジョージ・ストレイト 「Living For The Night」
・ 8(11) Justin Moore ジャスティン・ムーア 「Small Town USA」
・ 9( 8) Lady Antebellum レディ・アンティベレム 「I Run To You」
・10(10) Blake Shelton ブレイク・シェルトン 「I'll Just Hold On」

1位はTaylor Swift テイラー･スウィフト 「You Belong With Me」となっています。
彼女にとって通算4曲目の1位となります。
"The Billboard Hot 100"では、先週3位から2位へと順調にアップしています。

4位にJason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Big Green Tractor」が順調にアップしています。
"The Billboard Hot 100"では、先週28位から22位へと大幅にアップしており、自己最高位を更新しています。

8位にはJustin Moore ジャスティン・ムーア 「Small Town USA」がアップし、デビュー・シングルにしてトップ10入りをはたしました。
来週には1stアルバム「Justin Moore」がチャート・インしてきますが、動向が気になるところです。



【The Billboard Hot 100】

さて今週も、総合シングル・チャートである"The Billboard Hot 100"へも目を向けてみましょう。



・ 2( 3) Taylor Swift テイラー･スウィフト 「You Belong With Me」
・22(28) Jason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Big Green Tractor」
・28(22) Miley Cyrus マイリー・サイラス 「The Climb」
・30(34) Darius Rucker ダリアス・ラッカー 「Alright」
・34(33) Billy Currington ビリー・カリントン 「People Are Crazy」
・39(38) Rascal Flatts ラスカル・フラッツ 「Summer Nights」
・46(46) Taylor Swift テイラー･スウィフト 「Love Story」
・49(40) Lady Antebellum レディ・アンティベレム 「I Run To You」

以上のように、今週は50位以内にカントリー勢が8曲を送り込んでいます。

2位にTaylor Swift テイラー･スウィフト 「You Belong With Me」がアップしています。
このチャートにおいて、自己最高位を更新しています。
来週以降、1位の可能性が濃厚となってきました。

22位にはJason Aldean ジェイソン・アルディーン 「Big Green Tractor」が大幅にアップしています。
カントリーという枠を超えて、クロスオーヴァー・ヒットとなってきたと言えるでしょう。

30位にはDarius Rucker ダリアス・ラッカー 「Alright」がアップしています。
"Hot Country Songs"でダウンしていますが、こちらのチャートでは順調に上昇しています。



※先週(2009.08.15)のチャートはこちら



【テイラー、9年ぶりの1位をカントリー界に・・・？】



上でお伝えしたとおり、総合シングル・チャート"The Billboard Hot 100"で、Taylor Swift テイラー･スウィフト 「You Belong With Me」が2位となっています。



カントリーが2位を記録するのは、2000年4月22日付けのFaith Hill フェイス・ヒル 「Breathe」以来のことです。

そして、1位の可能性も濃厚となってきました！



もし1位を記録したら、カントリーとしては2000年3月4日付けのLonestar ロンスター 「Amazed」以来のこととなります。

Taylor Swift テイラー･スウィフトですが、カントリーという枠を飛び越え、もはや時代の顔となっています。
そんな彼女が、9年ぶりの1位をカントリー界にもたらすのでしょうか・・・？
来週以降のチャート・アクションに注目です！

Carolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソン 「Love & Negotiation」(2006)

カナダ出身のシンガー・ソングライターCarolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンですが、Chely Wright シェリー・ライトら女性カントリー・シンガーたちに良質な楽曲を提供し、また自らも良質なアルバムを送り出しています。
そんな彼女が2006年にリリースした2年1ヶ月ぶりとなる3作目のオリジナル・アルバムです。
本国カナダのレーベルAngeline Entertainmentからのリリースとなります。

彼女自身によるセルフ・プロデュースで、Dann Huff ダン・ハフがアディショナル・プロダクションとして名前を連ねています。
基本はナッシュヴィルですが、本国トロントでもレコーディングされています。
リズム・セクションの切れ味がよいカントリー・ポップ・サウンドとなっており、どこか洗練されている印象を受けます。
ヴァラエティに富んだ良質な楽曲を揃え、力強さ、優しさ、可愛らしさなど、表情豊かに歌い上げており、シンガーしての成長ぶりをうかがうことができます。
相変わらずこのように、サウンド、楽曲、ヴォーカルと、非常に充実した作品に仕上げています。

カナダのCarolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンに対するアメリカからの回答が、Taylor Swift テイラー･スウィフトなのでは・・・。
個人的にですが、この作品を聴いて、そのように感じました。



Carolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンの情報は・・・

・Official Site
・MySpace.com
・CMT





New Country Site更新情報

・CDs：Carolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンの上記作品をアップしました。



最近の「本日の1枚」

・2009.08.13：Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエスト 「Untold Truths」(2008)
・2009.08.03：Todd Snider トッド・スナイダー 「The Excitement Plan」(2009)
・2009.07.27：Nanci Griffith ナンシー・グリフィス 「The Loving Kind」(2009)
・2009.07.16：Jewel ジュエル 「Lullaby」(2009)
・2009.06.25：Rachel Proctor レイチェル・プロクター 「Only Lonely Girl」(2007)



【ヘヴィ・ローテーション】

今回紹介したCarolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンの作品ですが、アメリカでのリリースがないので、当初は日本での入手が困難でした。
その後、タワレコ、しばらくしてアマゾンでも取り扱うようになりました。
価格設定が、すこし高めですが・・・（笑）

最近になって、何故かこの作品がヘヴィ・ローテーション状態になっています。
聴き込めば聴き込むほど、聴きやすくなってきました。



そして、Taylor Swift テイラー･スウィフトの「Fearless」に雰囲気が似ているように感じました。
2ndアルバムでのTaylor Swift テイラー･スウィフト、原点はCarolyn Dawn Johnson キャロリン・ドーン・ジョンソンじゃないのかな・・・。
個人的な思い込みにすぎませんが・・・（笑）

Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエスト 「Untold Truths」(2008)

Kevin Costner ケヴィン・コスナーですが、これまで俳優や監督として映画界では確固たる地位を築いてきました。
そんな彼がKevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエストとして、"Grand Ole Opry"に出演するなどカントリー・フィールドにおいて音楽活動を本格的に始動させました。
そして今回、1stアルバムをリリースしました。
Billboardの"Top Country Albums"で61位、"Top Heatseekers”で35位を記録しています。

ナッシュヴィル、ロサンゼルス、サンタ・バーバラでレコーディングされています。
アーシーな南部の響きと爽やかな西海岸の響きを感じさせ、カントリー・ロックやウェストコースト・カントリー的なアプローチをしているサウンドとなっています。
そんなサウンドに、彼のややシャガレ気味のヴォーカルがかさなり、いい雰囲気を醸し出しています。

過去の名声に頼ることなく、また俳優業の片手間でもなく、真剣に音楽と向き合っている姿勢を感じさせます。
それは、大物プロデューサーや豪華ゲスト・ミュージシャンを迎えることなく、古いつきあいであるバンド・メンバーとのグルーヴ感を大切にした仕上がりとなっていることからも明らかです。



Kevin Costner & Modern West ケヴィン・コスナー & モダン・ウエストの情報は・・・

・Official Site
・MySpace.com
・CMT





最近の「本日の1枚」

・2009.08.03：Todd Snider トッド・スナイダー 「The Excitement Plan」(2009)
・2009.07.27：Nanci Griffith ナンシー・グリフィス 「The Loving Kind」(2009)
・2009.07.16：Jewel ジュエル 「Lullaby」(2009)
・2009.06.25：Rachel Proctor レイチェル・プロクター 「Only Lonely Girl」(2007)
・2009.06.19：Brad Paisley ブラッド・ペイズリー 「Playlist: The Very Best Of Brad Paisley」(2009)



【カントリーとの接点】

Kevin Costner ケヴィン・コスナーが音楽活動をしているのは、意外と知られていないかもしれませんよね。
しかも、カントリーとしてです！

そんな彼とカントリーとの接点といえば・・・。



やはり、彼が出演した映画「ボディガード」の主題歌「I Will Always Love You」（Whitney Houston ホイットニー・ヒューストン）でしょうか！？



オリジナルがDolly Parton ドリー・パートンなのは、有名な話ですよね！
カントリー・ファンのなかでは・・・（笑）

【新譜情報：2009.08 No.8】



Brady Seals ブレイディ・シールズ 「Play Time」（8月18日）

Brady Seals ブレイディ・シールズですが、Little Texas リトル・テキサスのオリジナル・メンバーの一人で、脱退後はHot Apple Pie ホット・アップル・パイのメンバーとしても活動しています。

そんな彼ですが、6年6ヶ月ぶりとなるソロとして4作目のオリジナル・アルバムをリリースします。

Richard Marx リチャード・マークスとStan Lynch スタン・リンチ（Tom Petty & The Heartbreakers トム・ペティ & ザ・ハートブレイカーズの元ドラマー）が参加しています。

・Official Site　・MySpace.com　・Star City Recording Company　・CMT



ほかの8月リリース情報はこちら

・No.1　・No.2　・No.3　・No.4　・No.5　・No.6　・No.7



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・NEWs：上記作品をアップしました。