James Otto ジェイムス・オットー 「
Sunset Man
」(2008)
ロッキン・カントリーの若手有望株のJames Otto ジェイムス・オットーの4年1ヶ月ぶり2作目のオリジナル・アルバムです。レコード会社をWarner Bros. Records Nashvilleへ移籍してのリリースです。Billboardの"Top Country Albums"で2位と前作の61位を大きく更新し、また"The Billboard 200"で3位を記録しています。
Big & Rich ビッグ & リッチのJohn Rich ジョン・リッチ(8曲)、義理の兄弟であるRascal Flatts ラスカル・フラッツのJay DeMarcus ジェイ・ディマーカス(3曲) の2人をプロデューサーとして迎えています。
ロッキン・カントリーをベースとしながらも、スティール、フィドル、マンドリンなどのカントリーらしい音色が気持ちよく響いています。また、ブルースやウエストコースト・サウンドの雰囲気をうまく散りばめ、さり気ないながらも凝ったサウンドを作り上げています。
アップ・テンポ、ミディアム・アップ、バラードなどを、ほどよくカントリーしているヴォーカルで表情豊かに歌い上げており、シンガーとしての器の大きさを感じさせます。
メロディが印象的なミディアム・アップの1stシングル「Just Got Started Lovin' You」(2)ですが、彼にとって初のトップ10ヒットとなりました。また、初のNo.1ヒットともなり、さらには年間チャートでも1位と、彼を一躍時の人へと押し上げました。
完成度の高い作品であるのと同時に、彼にとって大出世となった作品となっています。今後の活動にも大きく期待がかかります。
James Ottoの情報は・・・
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Official Site
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MySpace.com
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Warner Bros. Records Nashville
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New Country Site更新情報
CDs:
James Ottoの上記作品と「
Days Of Our Lives
」(2004)をアップしました。
【 移籍しての2作目は出世作 】
上でも触れたとおり、James Otto ジェイムス・オットーの「Just Got Started Lovin' You」が
Billboard "Hot Country Songs"の年間チャートで1位となりました。2位のGeorge Strait ジョージ・ストレイト、3位のAlan Jackson アラン・ジャクソンをおさえての1位は立派です。
彼はMercury NashvilleからWarner Bros. Records Nashvilleへレコード会社を移籍して大成功を収めました。
以前にも触れたことがありますが、最近、彼のようにレコード会社を移籍してリリースした2作目が好調なアーティストが多く見受けられます。
・・・そこでふたたび、年間チャートのほうへ目を向けてみましょう。
8位にKeith Anderson キース・アンダーソン 「I Still Miss You」(「
C'mon!
」)、13位にJimmy Wayne ジミー・ウェイン 「Do You Believe Me Now」(「
Do You Believe Me Now
」)、57位にJamey Johnson ジェイミー・ジョンソン 「In Color」(「
That Lonesome Song」)がランクインしています。
彼らこそ今年、レコード会社を移籍して2作目のオリジナル・アルバムをリリースしたアーティスト達です。
3人ともシングル、アルバムとも自己最高のチャート・アクションを記録しています。
この"移籍しての2作目は出世作"の法則ですが、自分なりにこう解釈しています。
まず、1作目の状況をみてレコード会社が「2作目は見込めないから、バイバイ・・・。」と、契約を更新してくれないのでしょう、おそらく(泣)
しかし、捨てる神もあれば拾う神もあります。
レコード会社にしてみれば、新人アーティストを発掘して育てるより、少し実績があるアーティストのほうが育てやすいのではないでしょうか?(悪く言えばプロモーション経費の削減ですが・・・)
それも、言うことを聞いてくれるであろう若手なら好都合です。
・・・そんなこんなで、彼らは大躍進を果たしたのでしょうね。
彼らの実力によるところも大きいと思いますよ、もちろん!
さて、この法則ですが、女性アーティストにも適用してほしいですね。
最近の「本日の1枚」
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2008.12.26:Taylor Swift テイラー・スウィフト 「Fearless」(2008)
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2008.12.25:Sheryl Crow シェリル・クロウ 「Home For Christmas」(2008)
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2008.12.24:Carrie Underwood キャリー・アンダーウッド 「Carnival Ride: Christmas Edition」(2008)
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2008.12.18:The Raconteurs ザ・ラカンターズ「Old Enough (featuring Ricky Skaggs & Ashley Monroe)」(2008)
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2008.12.15:Julianne Hough ジュリアン・ハフ 「NBC Sounds Of The Season: The Julianne Hough Holiday Collection (EP)」(2008)

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