Rebecca Lynn Howard レベッカ・リン・ハワード 「
No Rules」(2008)
多くのアーティストへの楽曲提供で知られているナッシュビルを代表するシンガー・ソングライターの1人Rebecca Lynn Howard レベッカ・リン・ハワードですが、5年9ヶ月ぶり3作目となる待望のオリジナル・アルバムをリリースしました。レコード会社を
Saguaro Road Recordsへ移籍してのリリースとなります。まず、The Temptations テンプテーションズの1975年のヒット曲のカヴァー「Shakey Ground」(1)で幕をあけ、カントリー・ポップを期待しているとソウルフルな仕上がりに度肝を抜かされることでしょう。ほかにもカヴァーとしては、Aretha Franklin アレサ・フランクリンの「Do Right Woman, Do Right Man」(3)、Al Jarreau アル・ジャロウ(ソングライトはKieth Stegall キース・ステガル etc.)の「We're In This Love Together」(13)といったソウル色の強い楽曲を取り上げています。また、オリジナルも「Soul Sisters」(4)に代表されるようにソウル・フィーリングにあふれる楽曲となっています。この作品は全体的にソウル、ゴスペル、ブルースの要素の強い仕上がりとなっていますが、カントリー・ブルースの「Sing 'Cause I Love To」(9)、トラディショナル・カントリーの「Life Of A Dollar」(12)といったナンバーも織り交ぜ、デビュー当時から彼女を聴いている人を安心させてくれます。さて、これまでカントリー・ポップの王道をいく2枚のアルバムをリリースしていた彼女ですが、教会音楽が自身の音楽性のルーツであることを認めており、今回のような作品を作り上げたのは必然的であったのかもしれません。とにかく歌唱力には定評のある彼女ですが、今作で聴かせるソウルフルな歌声は必聴です。
Rebecca Lynn Howardの情報は・・・
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Official Site
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Saguaro Road Records
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MySpace.com
前作から今作までの間、2つのレコード会社を渡り歩いたもののアルバムはお蔵入りとなってしまいました。一方で、他のアーティストの作品への楽曲提供やバックグラウンド・ヴォーカル参加、Toby Kieth トビー・キースのツアーに同行するなどの活動をする傍ら、200曲もの楽曲を書きためていました。そして今回、シンガーとして大きく成長した作品をリリースしました。今後、どのような方向性で活動していくか、彼女から目が離せませんよね。
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New Country Site更新情報
CDs:
Rebecca Lynn Howardの上記作品をアップしました。

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