それは今年の春のこと、偶然来たE233系の甲種回送列車を
携帯電話の内臓カメラで撮ってから、それまで機能的に使う
ことの無かった携帯カメラでの列車撮影に嵌ることに。
しかし獲物を捕らえる度に深まる性能の衰え。決して携帯電
話のカメラとしては2メガピクセルという画素数は十分だと
思っていた。しかし画素数よりも撮影できる機能的な部分で
列車撮影には向いていないことを知り始める。
決定的なのはシャッター速度とオートフォーカス。あとはズー
ムすればするほど画像は劣化が激しくなること。この3点が
次第に不満に繋がっていく。撮影の瞬間は手ごたえがあって
も後で画像をPCにダウンすると落胆が広がる。
そしてこの夏ついに計画は実行された。Vodafone時代に機種
変更したスリム携帯の705SHから、5メガピクセル携帯のSoft
bank910SHへスイッチしたのである。
携帯電話と言えば、今やワンセグのTVチューナー付きが流
行ではあるが、携帯デジカメとまで謳い文句にしている910SH
をチョイスすることに躊躇という文字は無かった。
いや無いとは言い切れない、少しはあった。それは端末本体
の値段。今や数千円で買える時代ではなく5,6万円以上は当た
り前なのである。下手すればデジカメの方が安いかも知れな
かった。
しかし機種変の決意は突然やって来た。705SHを手にして1
年と数日。雨の日の8864レを撮影するためにいつもの場所へ
歩いていて、こともあろうか路面へダイブさせてしまう。
結果、カメラのレンズ部に深い傷が・・・・。それまで本体には
細かい傷はついていたが、こんな致命的な傷は無かった。
台風(4号)迫る3連休初日の土曜日に910SHを手にするが列
車撮影の機会はそれから1週間後の7/19の8864レだった。
この日は岡機PF牽引で久々の長い編成。しかしフォーカス
が後ろに合ってしまい釜はピンボケ。

翌7/20の8864レは岡機一般形に次ム66と空コキという編成。
まだフォーカスがあまい。

梅雨明け間近の7/24は夕暮れには程遠い陽射しが照りつけ
ピンが合わない。手振れ補正機能があっても高速で通過す
るPFには無意味だった。

梅雨明けの7/26。しかしこの日は午前中岡山県で発生した
人身事故の影響で上り貨物はベタ遅れ。8864レも定刻には
来ず、同じ時刻を66-100牽引のコンテナが通過。ここでよう
やく910SHの本領発揮。

翌7/27の8864レは荷が無く、EF65-119の単機。定刻通りの
通過ながら、徐行運転中のせいか完全に写し止めれている
が、車体に架線柱の影が映って良くない。
肝心の8864レが満足いく画になっていないのが悔やまれるが
光学3倍ズームと手振れ補正機能のお陰で705SHとは比較し
ようもない画像が得られる。
ちなみに7/17も単機だったため動画モードが910SHで初めて
の撮影になったが、こちらも画質は比べようもならないくらい
に向上している。流石は5メガピクセルの価値ありである。

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