今年の1月下旬に一度行ってみたかった湯谷温泉で一泊しました。車で出かけたということもあったので是非一度行ってみたかった豊橋鉄道田口線の走っていたあたりを車で走ってみることにしました。
今回も家族旅行の一環で行ったのであえて下調べはせず、ドライブがてら何かがあればいいなくらいの気持ちで出発。愛知県設楽町の奥三河郷土館を訪ねるとそこに車両が保存されていました。
昔の東武型もそうですが、側面は一段窓でウィンドーシル・ヘッダーが目立ち、ごつい印象です。正面三枚窓を見て父親は昔の東武電車を思い出したようでした。
郷土館を後にして、市街地から坂を下ってとある場所に着きました。
現地にいた時はまさかと思ったのですが、やはりここが豊橋鉄道三河田口駅の駅舎跡でした。
もういつ朽ち果ててもおかしくないような状況でした。数年のうちに崩壊してしまいそうです。
この駅舎がなくなってしまえば、昔ここに鉄道が通っていたとは到底思えない状況でした。しかしここから廃線跡は川沿いにトンネルなどが残っていて、地元の方の抜け道のような使われ方をしていました。単線だったでしょうから、車のすれ違いは困難な道でした。
この駅舎に呼ばれたかのような気持ちになりました。長らく地元の方たちの足として活躍し、静かに山中にひっそりとたたずんでいて、人知れず山に還っていく三河田口駅舎。今までありがとう、お疲れ様!

9