2018/9/19

中国放送「原爆の図を紙芝居に」  TV・ラジオ放送

2018年9月18日にRCC中国放送でオンエアされたアーサー・ビナードさんの番組「イマなまっ! アーサーと潜水の広島モグリ」の期間限定(11月25日まで)無料動画配信です。

http://play.rcc.jp/selection/imanama_180918.html

テーマは「原爆の図を紙芝居に」。
広島市現代美術館「丸木位里・俊―《原爆の図》をよむ」展の初日の盛況ぶりも紹介されています。
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2018/8/6

NHK首都圏ニュースで「ひろしま忌」紹介  TV・ラジオ放送

美術館で平和祈る灯ろう流し
 ―2018年8月6日 NHK首都圏ニュース

https://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180806/0016200.html

以下はWEBサイトからの引用です。

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広島に原爆が投下されてから73年となった6日、原爆投下直後の様子などを描いた「原爆の図」を展示する埼玉県東松山市の丸木美術館では、平和を祈る催しが開かれました。

東松山市の「原爆の図 丸木美術館」は画家の丸木位里・俊 夫妻が、原爆が投下された直後の広島や長崎の様子を描いた連作の絵画「原爆の図」を展示しています。
毎年、追悼の催しが開かれ、6日はおよそ100人が美術館に集まり全員で黙とうをして原爆で亡くなった人たちを追悼しました。
このあと近くの川に移動し、「平和」などと書かれたおよそ80の灯ろうを川に浮かべて、静かに手を合わせて平和を祈っていました。
東京から参加した女性は「歴史をきちんと踏まえながら、平和の大切さを次の世代に伝えていかなくてはいけないと思いました」と話していました。


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2018/8/1

NHK戦争証言アーカイブス:丸木夫妻「絵に込めた広島の惨劇」  TV・ラジオ放送

本日よりWEB公開がはじまりました。
NHK戦争証言アーカイブス 画家 丸木位里さん・俊さん「絵に込めた広島の惨禍」

もとの番組は、1989年8月1日に放送された「ヒロシマの証言 被爆者は語る」。
丸木夫妻へのインタビューを、約20分に再編集しています。
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2017/8/15

市民のための自由なラジオLight Up!放送  TV・ラジオ放送

今こそ見つめてみませんか? 「原爆の図」が時を越えて語りかけてくるいのちの物語
PERSONALITY おしどりマコ・ケン
GUEST 岡村 幸宣(原爆の図丸木美術館・学芸員)
 ―市民のための自由なラジオLight Up! #072 2017年8月15日
 http://jiyunaradio.jp/personality/archive/072/

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7月末に収録したラジオ放送がWEB公開されました。
おしどりマコさん、ケンさんと《原爆の図》について話しています。
お二人とも明るく楽しく話して下さるので、会話も弾みました。
収録後のもんじゃ焼きも美味しかったです。
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2017/7/30

「市民のための自由なラジオ」収録  TV・ラジオ放送

東京・隅田川スタジオで「市民のための自由なラジオ Light up!」の収録を行いました。
お声がけくださったのは、パーソナリティのおしどりマコさんケンさん。

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おしどりのおふたりが初めて丸木美術館に来て下さったのは2年前の8月6日「ひろしま忌」。
トークの後、とうろう流しにも参加して下さいました。

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また、昨年の暮れには、平和協同ジャーナリスト基金奨励賞を一緒に受賞しています。

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そんなわけで、ここ数年お会いする機会が多かったので、声をかけてくださったのでしょう。

おふたりとも子どもの頃、絵本『ひろしまのピカ』に親しんでいたそうで、《原爆の図》や丸木美術館について、いろいろと話が弾みました。
ラジオの放送は8月11日以後、各地のFMラジオやWEBサイトにも公開されるそうです。
どうぞお楽しみに。
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2017/4/18

本橋成一写真展「ふたりの画家」展示とNHKラジオ  TV・ラジオ放送

本橋成一写真展「ふたりの画家」展示作業の光景です。

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写真左端はスタッフの仕事を温かく見守る本橋さん。
天井から吊った丸木夫妻の写真が格好良いですね。

4月18日(水)午後6時からは、NHKさいたま放送局のFMラジオ番組「日刊!さいたま〜ず」に出演して、本橋成一写真展と、丸木美術館開館50周年、「原爆の図保存基金」について、渡辺裕之アナウンサーとお話しします。

今年の5月は話題が盛りだくさんです。
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2017/4/12

NHKニュース「原爆の図新展示施設に寄付を」  TV・ラジオ放送

2017年4月12日夕方のNHK総合テレビ・首都圏ネットワークにて、「『原爆の図』新展示施設に寄付を」というニュースが紹介されました。

以下のWEBサイトで動画が期間限定公開されています。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/saitama/1106065661.html

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「原爆の図」新展示施設に寄付を
04月12日 17時36分

原爆投下後の広島や長崎の悲惨な様子を描いた絵画、「原爆の図」を展示している埼玉県東松山市の美術館は、作品の傷みが激しいことから、作品を展示・保存する施設を新たに建設することになり、広く寄付を呼び掛けています。

「原爆の図」は、画家の丸木位里・俊夫妻が15部からなる作品を30年かけて完成させたものです。
このうち14部の作品を展示・保存している東松山市の「原爆の図丸木美術館」では、作品の虫食いや紫外線による痛みが激しいことから、作品を展示・保存する施設を新たに建設することになりました。
新たな施設は今の美術館に併設する形で作られ、温度や湿度を適切に管理できるほか、防虫対策が施されているということです。
一方、新たな施設は比較的狭く、すべての作品を一度に展示できないことから、美術館は同じ大きさの作品のレプリカを作って今ある建物に展示する計画です。
美術館は、建設費などに見込まれる5億円を目標に、今月から広く寄付を呼びかけていて、学芸員の岡村幸宣さんは、「『原爆の図』を適切に展示・保存し、平和の尊さや命の大切さを後世に伝えていきたい」と話していました。


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2017/3/7

NHK-FMラジオ「日刊!さいたま〜ず」出演のお知らせ  TV・ラジオ放送

3月8日(水)午後6時からのNHKさいたま局FMラジオ番組「日刊!さいたま〜ず」に生出演して、現在開催中の企画展「美しければ美しいほど」の紹介をします。

http://www.nhk.or.jp/saitama/program/b-det0008.html

担当は與芝由三栄アナウンサー。
リクエスト曲は、嘉手苅志朗くんの映像作品のモチーフにもなっている与世山澄子さんの「インターリュード」をお願いしました。
埼玉県内限定の放送ですが、電波の届く環境の方は、どうぞお聴きください。
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2017/1/15

NHKラジオ深夜便「明日へのことば」再放送のお知らせ  TV・ラジオ放送

1月18日(水)午前4時台のNHKラジオ第1放送の番組「ラジオ深夜便」で、昨年8月7日午前4時台に放送された「小さな美術館 平和への願い」のアンコール放送が行われます。
詳しい番組表はこちらから。
http://www.nhk.or.jp/shinyabin/pro/b2.html

あらためて、番組を企画して下さったディレクターの齊藤佳奈さんに感謝です。
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2016/10/19

NHKニュースにて「壷井明展」紹介  TV・ラジオ放送

昼のNHKニュース(首都圏版)にて、開催中の企画「壷井明展」が紹介されました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161019/k10010734821000.html

以下は、NHKのWEBサイトより。

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原発事故後の福島を描いた絵画の展示会が、埼玉県東松山市で開かれています。
この展示会は、原発事故後の福島をテーマに創作活動を行う壷井明さん(40)が幅3メートルを超える巨大なベニヤ板に描いた油絵の作品を集めたものです。
展示されているのは「無主物」と題する11点の連作で、このうち「朝日」という作品は、事故後、原発近くに集まった親子らが、風船を受け取って空を飛ぶ姿が描かれていて、その場から逃げて命を守ってほしいという願いが込められています。
また、除染作業が進められる中で、羽根を広げた女性が浮かぶ姿が印象的な「避難指示区域」という作品は、ふるさとに戻りたいという被災者の思いが表現されています。
訪れた人たちは、原発事故の悲惨さを強く訴えてくる作品に一つ一つ、足を止めて見入っていました。
主催した美術館の岡村幸宣学芸員は、「原発で事故が起きると人間に何をもたらすのか、作品を通じて考えてほしい」と話していました。
この展示会は、来月12日まで東松山市の「原爆の図丸木美術館」で開かれています。

(10月19日 10時49分)
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10月22日(土)午後2時からは、楢葉町の宝鏡寺住職・早川篤雄さんの講演会「危惧の実像 原発事故は楢葉町をどう変えたのか」(参加費500円、入館券別途)も開催されます。

電車でおいでの方は、東武東上線森林公園駅南口よりタクシー10分。
市内循環バスをご利用の方は、東武東上線高坂駅西口より唐子コース12時7分発(丸木美術館北下車)または東松山駅東口より唐子コース13時12分発(浄空院入口下車)をご利用ください。
最寄り駅は東武東上線つきのわ駅で、南口から徒歩25分(駅窓口で地図がもらえます)。ただし、つきのわ駅からはバス・タクシーはありません。

どうぞ、皆さまご来場ください。
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2016/9/25

NHK「ちきゅうラジオ」原爆の図が60年ぶりにドイツへ  TV・ラジオ放送

2016年9月25日のNHKのラジオ番組「ちきゅうラジオ」の「ちきゅうズームアップ」のコーナーに、「原爆の図が60年ぶりにドイツへ」というテーマで、ドイツ・ミュンヘンの美術館ハウス・デア・クンストから電話出演しました。
出演は、ちょうど《原爆の図》を開梱して、休憩時間に入ったタイミングでした。
約12分間の放送の内容を、以下に抄録でお伝えします。

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柿沼郭キャスター 「ちきゅうズームアップ」です。
芸術の秋。今日は、ドイツ・ミュンヘンで来月から開催される美術展の話題を紹介します。この美術展は、第二次世界大戦後の世界の様々な分野の変化をテーマにしたもので、世界中から350点以上の作品が集まります。
日本からは、《原爆の図》が展示されることになりました。ここであらためて《原爆の図》を紹介します。《原爆の図》とは、広島出身の水墨画家・丸木位里と油彩画家の丸木俊夫妻が原爆投下後の広島の惨状を描いた絵画作品です。キノコ雲や原爆ドームなどの背景ではなく、人間の生身の肉体そのものの痛みを生々しく描いて原爆の恐ろしさを表現しています。全部で15部作あって、1950年から1982年まで、32年かけて制作されました。作品は、縦1.8m×横7.2mの大きさの屏風で、和紙の画面に水墨を用いて描かれています。今回はその中から2つの作品が展示されます。

柴原紅キャスター 今日は、美術展の準備で、ミュンヘンに行っている原爆の図丸木美術館学芸員の岡村幸宣さんと電話がつながっています。日本との時差はマイナス7時間、現地は午前11時半を過ぎたところです。岡村さん、こんにちは!

岡村 こんにちは!

柴原 さっそくですが、今回の美術展は、どんな美術展なんですか?

岡村 来月から始まる美術展は「Postwar: Art Between the Pacific and the Atlantic, 1945–1965」。第二次大戦後の20年というのは、東西冷戦など政治体制が大きく変わり、経済のシステムや科学技術、世界全体の見方が私たちの生きる現在に近づいてくる重要な時期です。その20年のあいだに生まれた芸術作品で、時代の意味を捉え直そうという、とても重要な企画展です。50カ国から180人の芸術家、350点の作品が集まる大展覧会です。

柿沼 準備の様子はどうですか?

岡村 会場になっているのは、ミュンヘンのハウス・デア・クンストという美術館です。日本語に訳すと芸術の家なんですけれども、実は1930年代に、ヒトラーの強い後押しで建てられたという歴史を持っています。古代ギリシャのパルテノン神殿のように正面に柱が並んでいる、大きく立派な美術館です。当時は「大ドイツ芸術展」などナチスが公認した芸術の宣伝のような展覧会が開かれていましたが、そうした複雑な過去を持つ場所で「戦後」をとらえなおす美術展が開かれるのも興味深いところですね。
今、ちょうど《原爆の図》の展示作業が行われているところです。日本から運んできた木箱を開いて、作品の点検をしていて、作業員は休憩時間になっています。これから壁に上下二段掛けで《原爆の図》を展示する予定です。

柴原 今回展示されるのは、どんな作品ですか?

岡村 第2部《火》と第6部《原子野》が展示されます。《火》は、原爆が爆発した瞬間、6000度に到達したとも言われる炎に焼かれて悶える人びとの群像です。炎の朱色がひと際鮮やかな、躍動的な作品です。
一方、《原子野》は、焼け野原になった広島の街の静寂を、墨を何度も重ねてモノトーンで表現しています。炎と闇、動と静の対比が特徴的な展示になります。

柴原 ミュンヘンの美術館の方の受け止められ方はどうですか?

岡村 今は展示でみんなピリピリしているので、「この絵を見て、どう思う?」と聞いても、「うん、これは軽いから展示は大丈夫だ」と、展示の技術的な問題についての答えが返ってきてしまうんです。でも昨日、美術館のスタッフに聞いてみたところ、「戦後の美術を考える上で、《原爆の図》は外せない作品だ」と言われました。

柿沼 《原爆の図》が今回どうしてドイツでの美術展に展示されることになったんですか?

岡村 私も最初は驚いたのですが、戦後美術史上重要な作品だということが大きいのですね。
そして、今回の美術展は8つのテーマに分かれているのですが、最初のテーマが「核の時代」なのですね。原爆の図はその部屋の正面に飾られます。つまり、核の脅威とともに人類が生きることを余儀なくされる時代、その象徴として《原爆の図》が選ばれているわけです。

柿沼 ドイツでは初めて展示されるのですか?

岡村 初めてではありませんが、60年ぶりです。1950年代、《原爆の図》は、原爆の悲惨さを伝えるために、丸木夫妻が多くの人に支えられながら日本全国を巡回し、その後アジアやヨーロッパを中心とする世界巡回も行っています。けれども、その記憶も今はほとんど忘れ去られているでしょう。しかもミュンヘンは今回が初めての展示になります。
60年前と比べて、現在、核の脅威がさらに世界的に広がっていますから、再び《原爆の図》の問題意識に時代を超えて焦点を当てられる貴重な機会になります。ドイツは「戦後」の歩みについてし日本ともよく比較される国です。多層的な歴史の文脈の中で、《原爆の図》がどのように観客に受け止められるか、非常に楽しみです。

柴原 来月から始まる美術展は、来年3月までと開催期間が長いそうですね。他にはどんな作品が見られますか?

岡村 美術展は、来月14日〜3月26日まで、半年間も開かれます。
「核の時代」の展示室には、海外の芸術家が原爆に触発されて描いている作品がならびます。たとえば、日系米国人のイサム・ノグチの核をテーマにした彫刻やデッサン、ドイツを代表する芸術家ヨーゼフ・ボイスが原爆を表現した作品もあります。原爆のドキュメントフィルムも投影されるようです。
また、美術館の玄関ホールには、日本の芸術家・元永定正さんが1950年代に具体美術協会という前衛的な芸術運動に参加したときに試みた、ポリ袋に赤や黄色や緑の色水を入れて両端を天井から吊るすという作品が、すでに設置されています。
昨年、日本では戦後70年として日本の戦争や戦後を問う美術展が数多く開催されましたが、今回はその世界版。世界規模の視点で「戦後の時代」を考え直すことで、今の私たちの生きる社会につながる問題意識を発見できるのではないかと期待しています。

柿沼 二つの作品が展示されるのは、核の時代ということで、上下に並べて展示するんですね? どーんと目の前にあると、結構な迫力ですね。

岡村 見る人は圧倒されると思います。そして画面に描かれた等身大の群像を見ることで、人間の痛みが伝わると思います。

柿沼 ありがとうございました。「ちきゅうズームアップ」は、ドイツ・ミュンヘンから《原爆の図》の話題を、原爆の図丸木美術館学芸員の岡村幸宣さんに伝えてもらいました。

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番組でお話下さった柿沼郭キャスター、柴原紅キャスター、そして企画を準備して下さった内藤裕子ディレクター、本当にお世話になりました。どうもありがとうございました。
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2016/9/19

NHK(中国地方限定)「もうひとつの原爆の図」放映のお知らせ  TV・ラジオ放送

中国地方限定のテレビ番組紹介です。
今のところ、全国放送の予定はありませんが、中国地方の方はぜひご覧ください。

http://www4.nhk.or.jp/P2936/x/2016-09-23/21/40730/8240361/

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2016年9月23日(金)午後7時30分〜8時
NHK総合 フェイス “もうひとつ”の「原爆の図」

1950年に発表された丸木位里・俊夫妻の代表作「原爆の図」。実は、作者自身が描いたもうひとつの作品があることが分かった。なぜ作者は2つを残したのかその謎に迫る。

広島出身の画家・丸木位里と俊夫妻の代表作で、被爆の実相を伝えた「原爆の図」は、実は“もうひとつ”あることが分かった。全15部のうち初期の3部がオリジナルと同じ1950年に作者自身の手によって描かれていたのだ。なぜ「原爆の図」は2つ作られたのか。この謎を読み解き原爆報道が禁じられていたGHQ占領下での制作秘話や、4年間で170万人もの人々を動員した、知られざる「原爆の図」全国巡回展の旅を掘り起こす。


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2016/9/1

NHKラジオ深夜便「明日へのことば」ストリーミング  TV・ラジオ放送

NHKラジオ深夜便のWEBサイト。

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「明日へのことば」8月7日放送の「小さな美術館発 平和への願い」が、9月30日まで期間限定でお聞きになれます。聞き逃した方は、こちらからどうぞ。

http://www.nhk.or.jp/shinyabin/jyoyou.html#inkyo2

あらためて、宮本愛子ディレクター、そしてお話を聞いて下さった齊藤佳奈さんに感謝いたします。どうもありがとうございました。

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2016/8/23

NHK広島“もうひとつの「原爆の図」”放送  TV・ラジオ放送

2016年8月23日、NHK広島放送局「お好みワイドひろしま」にて、特集“もうひとつの「原爆の図」”が8分30秒ほど放送されました。
取材をして下さったのは、梨本英央記者です。どうもありがとうございました。
以下に、放送内容を記録しておきます。

   *   *   *

―スタジオから

松崎洋子キャスター 特集です。広島出身の画家・丸木位里と俊の夫妻が、原爆被害の模様を描いた《原爆の図》。実はこの《原爆の図》には、作者自身が描いたもうひとつの作品があることがわかり、今、注目を集めています。

出山知樹アナウンサー 《原爆の図》は、およそ30年にわたり、全部で15部のシリーズですけれども、最初期の1部から3部までは、ふたつ描かれていました。いったい、なぜふたつ描かれたのか、探りました。

―原爆の図丸木美術館外観

ナレーション(報告:梨本英央記者) 原爆の図を所蔵する埼玉県の原爆の図丸木美術館。今年の春、初めてふたつの《原爆の図》を並べて展示する展覧会が開かれました。

―原爆の図第1部《幽霊》

ナレーション 1950年、最初に描かれた原爆の図《幽霊》。占領下、原爆被害の報道が禁じられていた中、初めて被爆者の姿を大きく描き、大反響を呼びました。

―第1部《幽霊》オリジナルから再制作版へ

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ナレーション シャープな線描と淡い墨で描かれたオリジナル。一方、知られざるもうひとつの《原爆の図》は、再制作版と呼ばれ、より濃く描かれています。

―オリジナルと再制作版を画面上で比較

ナレーション 淡いオリジナルと、暗い再制作版。いったいなぜ、《原爆の図》はふたつあるのでしょうか。

―丸木美術館事務室にて、資料を取り出す岡村

ナレーション 展覧会を企画した岡村幸宣さん。7年前、《原爆の図》の動向を調べて行くうちに、突き当たったのが再制作版でした。

―《原爆の図》を描く丸木夫妻

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ナレーション 再制作版とは、複製ではなく、作者の丸木位里と俊が、もう一度描いた本物だという意味です。二度描いた理由を探ると、自伝の中に描かれていました。

―映画『原爆の図』(1953年)より、二人の共同制作のシーン

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ナレーション GHQ占領下にあった1950年の暮れ、夫妻はアメリカ人から《原爆の図》を本国で展示するので、すべて渡してほしいと依頼されます。このとき、作品に危険を感じた夫妻は、もうひとつ描くことにしました。

―岡村のインタビュー

岡村 実際、絵はできあがったものの、最後の最後で丸木夫妻はアメリカ行きを断るんですね。やっぱり、絵を持っていく人がどこか信用できないというので。断ってしまったがために、手もとにふた組の《原爆の図》が残った。

―原爆の図再制作版《幽霊》

ナレーション 占領軍が隠す原爆被害を初めて公開した《原爆の図》は、公開以来さまざまな圧力にさらされてきました。再制作版は、押収など不測の事態に備えた予備だったのです。

―映画『原爆の図』より巡回展の旅のシーン

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ナレーション 《原爆の図》は、ほかの絵画にはない役割を担っていました。この記録映画のとおり、箱に収められ、作者とともに全国を旅したのです。各地で巡回展が開かれ、報道では伝えられない原爆被害を多くの人びとに伝えました。

―封筒から当時の写真と資料を撮り出す西岡洋さん

ナレーション 64年前、当時大学生だった西岡洋さん。首都圏の巡回展を手伝った一人です。巡回展の展示内容をノートに写していました。それは、学生たちが調べ上げた原爆のしくみや体への影響など科学的な情報。巡回展は、芸術鑑賞よりも、むしろ原爆被害の実態を伝える場だったのです。

―展覧会場に立つ若き日の西岡さん

ナレーション 長崎で被爆した西岡さんは、被爆直後の状態も合わせ、パネルで伝えました。そして自らの《原爆の図》の前に立ち、壮絶な被爆体験を語りました。

―西岡さんへのインタビュー

西岡 話をしますと、みなさん本当に熱心に聞いてくださいますね。これは私びっくりしましたね。やはり原爆というものを知らなかったと、それが何か知らせに来ると言うので、好奇心ですね。これはぼく大きかったと思います。

―武蔵野市・平山博物館展。場外に列をなす人びと

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ナレーション 巡回展は各地で満員。原爆の脅威を知らされた人びとによって、反戦・反核の社会運動にまで発展しました。

―巡回展の開催地を緑色の点で落とし込んだ日本地図

ナレーション 岡村さんが調べた巡回展の全体像です。わかっているだけで4年間に170箇所、170万人を動員しました。

―開催地のうち再制作版の巡回展が赤丸に変化、全体の約半分が赤くなる

ナレーション 赤で示したおよそ半分を担ったのが再制作版。ふたつあったからこそ、監視の目を抜け、短期間にこれだけの人びとに伝えることができたのです。

―岡村へのインタビュー

岡村 隠されていた、見ることが誰にでもわかる形で伝えるという点で、再制作版の果たした意義というのは、大きかったと。再評価すべきだと思います。

―原爆の図再制作版《幽霊》

ナレーション 占領が解け、原爆の報道が盛んになると、使命を終えた再制作版は、表舞台から去ることになりました。

―第3部《水》オリジナルから再制作版へ

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ナレーション しかし、岡村さんは、忘れられていた再制作版には、オリジナルとは違う力が宿っていると考えます。たとえば、第3部の《水》。ふたつはまったく印象が違います。

―オリジナルと再制作版の《水》の母子像部分を比較

ナレーション 淡く、余白の大きなオリジナル。一方、再制作版は暗雲が垂れ込めます。

―オリジナルと再制作版の《水》の屍の山部分を比較

ナレーション 淡い墨で描かれたオリジナルの死者の山。再制作版では色がつき、生々しく描かれています。

―岡村へのインタビュー

岡村 芸術としての完成度はオリジナルの方が高いんじゃないかと思いますが、何かこう、観る人に伝わってくる生々しさは、再制作版の方が大きいんじゃないかと思うときもあるんですね。もっと色をつけたり、もっと墨を流したり、そういう風にリアリティを追求することで、より原爆の恐ろしさを強調できるのではないかと、そういうことを考えていたのかもしれないなと。展示してみて初めて感じたんですけれども……

―広島市現代美術館外観

ナレーション 7月末、再制作版を所蔵する広島市現代美術館で、20年ぶりに再制作版の《原爆の図》が展示されることになりました。

―展示作業風景

ナレーション その存在意義が再評価され、戦前戦後の激動の時代を振り返る展覧会で、いま、公開されています。

―原爆の図《幽霊》再制作版

ナレーション 芸術の枠を越え、被爆を伝える使命を担ったもうひとつの《原爆の図》。占領下の規制に抗い、真実を伝えた人びとの思いがこもった作品でした。

―再びスタジオから

松崎キャスター ご紹介した原爆の図第1部《幽霊》の再制作版は、10月10日まで広島市現代美術館の「1945年±5年」展で展示されています。

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2016/8/2

NHK-FMラジオ「日刊!さいたま〜ず」出演のお知らせ  TV・ラジオ放送

2016年8月3日(水)午後6時からのNHKさいたま放送局のFM番組「日刊さいたま〜ず」に生出演して、四國五郎展について20分ほどお話します。
担当キャスターは岸田祥子さんです。

ゲストは曲のリクエストができるので、広島にかかわりのある曲として、美空ひばりの『一本の鉛筆』と元ちとせの『死んだ女の子』をリクエストしました。
昨日は、地元東松山市の公式ツイッターやフェイスブックでも紹介して下さったようです。
埼玉地域限定の放送ですが、ぜひ埼玉県の皆さま、お聞きください。

http://www.nhk.or.jp/saitama/program/b-det0008.html
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